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ダイオキシン曝露から毒性発現までの分子経路の解明

研究課題

研究課題/領域番号 12J03110
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 応用獣医学
研究機関東京大学

研究代表者

藤澤 希望  東京大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
研究課題ステータス 完了 (2014年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2014年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2013年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2012年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードダイオキシン / 水腎症 / PGE2 / EP-1 / 授乳期曝露 / cPLA2 / AhR
研究実績の概要

水腎症は、腎盂、腎杯の拡張に伴い腎実質が萎縮した病態であり、重症例では実質のほとんどを失い腎機能が喪失する。本研究では、ダイオキシン曝露マウスにおける水腎症を発達時期特異的な毒性現象のモデルと位置づけ、ダイオキシンによる多様な毒性現象の中でも水腎症に焦点を当て、ダイオキシン毒性の発現メカニズムの解明を目的とする。ダイオキシン曝露による水腎症において必須の役割を果たすと報告のあるCOX-2に着目し、①ダイオキシン曝露からCOX-2の発現誘導に至るまでの経路及び、②COX-2の発現誘導から毒性病態の発現に至るまでの経路を明らかにする。このようにCOX-2を軸に水腎症の原因因子を解明することで、曝露から発症に至るまでの道筋を分子レベルで理解することが可能となる。

上記目的を達成するために、本年度②COX-2の発現誘導から毒性病態の発現に至るまでの経路に関する研究を行った。COX-2を介して産生されるプロスタノイドのうち、腎臓での最も主要な働きを担うのはPGE2である。そこで本研究では、PGE2受容体であるEP-1~3のいずれかの遺伝子欠損マウスを用い、それぞれのマウスにおいて水腎症の発症率・重症度を組織学的に解析した。その結果、EP-2およびEP-3マウスではダイオキシン曝露により水腎症が発症したが、EP-1マウスでは水腎症が発症しなかった。このことから、TCDD曝露により過剰産生されたPGE2はEP-1を介して水腎症の発症を引き起こすことを明らかにした。

これまでの本研究により、ダイオキシン曝露によりAhRが活性化し核移行した後、cPLA2α、COX-2、mPGES-1といったPGE2合成経路関連酵素を活性化し、過剰産生されたPGE2がEP-1受容体に作用することで水腎症を引き起こすという一連の流れを明らかにした。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(3件)
  • 2014 実績報告書
  • 2013 実績報告書
  • 2012 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2014 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (6件)

  • [雑誌論文] Predominant role of cytosolic phospholipase A2alpha in dioxin-induced neonatal hydronephrosis in mice.2014

    • 著者名/発表者名
      Yoshioka W, Kawaguchi T, Fujisawa N, Aida-Yasuoka K, Shimizu T, Matsumura F, Tohyama C.
    • 雑誌名

      Scientific reports.

      巻: 4 号: 1 ページ: 4042-4042

    • DOI

      10.1038/srep04042

    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Elucidation of a Novel Molocular Mechanism of Dioxin Toicity2014

    • 著者名/発表者名
      藤澤 希望
    • 学会等名
      53rd Annual Meeting of Society of Toxicology
    • 発表場所
      Phoenix (米国)
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [学会発表] ダイオキシンによる多様な毒性におけるcPLA2αの役割2013

    • 著者名/発表者名
      藤澤希望
    • 学会等名
      第83回日本衛生学会学術総会
    • 発表場所
      金沢大学(石川)
    • 年月日
      2013-03-24
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [学会発表] cPLA2αはダイオキシンによる多様な毒性に関与するのか2013

    • 著者名/発表者名
      藤澤 希望
    • 学会等名
      第40回 日本毒性学会学術年会
    • 発表場所
      幕張メツセ(千葉)
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [学会発表] ダイオキシン毒性発現に関わる新経路2013

    • 著者名/発表者名
      藤澤 希望
    • 学会等名
      フォーラム2013 衛生薬学・環境トキシコロジー
    • 発表場所
      九州大学(福岡)
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [学会発表] TCDD毒性へのcPLA2αの関与2013

    • 著者名/発表者名
      藤澤希望
    • 学会等名
      第12回分子予防環境医学研究会
    • 発表場所
      つくばサイエンス・インフォメーションセンター(茨城)
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [学会発表] TCDD毒性へのcPLA2α の関与2012

    • 著者名/発表者名
      藤澤希望
    • 学会等名
      第15回環境ホルモン学会研究発表会
    • 発表場所
      東京大学(東京)
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書

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公開日: 2013-04-25   更新日: 2024-03-26  

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