研究課題/領域番号 |
12J03746
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
村上 慧 名古屋大学, トランスフォーマティブ生命分子研究所, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2012 – 2014-03-31
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研究課題ステータス |
採択後辞退 (2013年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2013年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2012年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | アミノ化 / カルベン配位 / パラジウム触媒 / シラトラン / ベンゾフラン / カルベン配位子 / シリル化 / 蛍光 |
研究概要 |
昨年度、シラトラン骨格を有するジシランを用いるハロゲン化アリールのシリル化反応を見つけている。ジシランは研究課題のモデル基質であるシリルエノラートと類似構造を持つため、その反応性についての知見を集めることは研究課題の達成において重要である。そのため、本年度はジシランの骨格のトランスメタル化に与える影響について重点的に検討した。その結果、シラトラン骨格を持たないジシランのトランスメタル化活性が顕著に低いことが明らかになった。一方で、安定かっ合成容易なシラトラン骨格を有するジシランは有効にトランスメタル化し、シリルパラジウムを与えることから、その優位性が明らかになった。 また新たな4級炭素構築法の確立を目指し、反応基質であるアリールハライドとシリルエノラートとそれぞれ逆の極性を持つアリール求核剤と求電子的カルボニル化合物の反応についても研究を行った。具体的にはアリール求核剤としてフェノール、カルボニル化合物等価体としてケテンジチオアセタールモノオキシドを用いて、反応を検討した。本研究を行っている過程で、副反応としてベンゾフランが得られた。この発見をもとに研究を行い、広い適用範囲を持つ新たなベンゾフラン合成反応を見つけた。本反応は様々な置換基を有するベンゾフランを選択的に合成できる汎用性の高い手法である。得られたベンゾフランは固体状態でも青色蛍光を示すことから、物性面からも興味深い性質を有している。 その他にも、昨年見つけているNHCカルベン配位子を有するパラジウム触媒を用いたアリールハライドのアミノ化反応も検討した。同様の条件を用いることで、プロモポルフィリンのアミノ化も簡便に行うことができた。合成した化合物は有機薄膜太陽電池などにも用いられているアミノポルフィリン骨格を有しており、今後の物性面での展開が期待される。
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今後の研究の推進方策 |
(抄録なし)
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