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転写制御因子による始原生殖細胞エピゲノムリプログラミングの再構成と分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 12J03853
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 医化学一般
研究機関京都大学

研究代表者

中木 文雄  京都大学, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2012 – 2015-03-31
研究課題ステータス 採択後辞退 (2014年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2014年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2013年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2012年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード始原生殖細胞 / 多能性乾細胞 / 転写因子 / TF-PGCLCs / 多能性幹細胞
研究概要

本研究では、マウス始原生殖細胞(primordial germ cells ; PGCs)の運命決定過程におけるエピゲノムリプログラミングの分子機構を解明することを目標として、in vitroにおけるPGC様細胞(PGC-like cells ; PGCLCs)誘導システムを活用し、運命決定に重要な転写因子の機能を解析した。前年度までに、Blimp1、Prdm14、Tfap2cの3遣伝子をエピブラスト様細胞(Epiblast-like cells : EpiLCs)に発現させると、PGCsのレポーター遺伝子(Blimpl-mVenus, Stella-ECFP)が陽性となり、これらのレポーター陽性細胞が機能的な精子へ分化することを確認した。これらのレポーター陽性細胞を、TF-PGCLCs (Transcription factor-induced PGCLCs)と命名した。
本年度は、これら3遺伝子によるTF-PGCLCs誘導機構を詳細に解析するため、それぞれ1遺伝子のみを発現する細胞を樹立し、各遺伝子がどのような遺伝子群を調節しているか、マイクロアレイ法を用いてゲノムワイドに解析した。その結果、Blimp1およびPrdm14遺伝子によって、生殖細胞の運命決定に重要な遺伝子群の転写が活性化することが判明した。特にPrdm14遺伝子が、これらの遺伝子群を強く活性化していた。さらに、Prdm14遺伝子は、Klf4、Mycといった多能性に関係する遺伝子群の転写を活性化していた。一方で、Blimp1遺伝子はこれらの遺伝子の転写を抑制しており、生殖細胞の発生において、Blitnp1遺伝子が多能性遺伝子群を調節し、適切な分化に寄与していることが示唆された。
本研究によって、マウス生殖細胞誘導の十分条件となる転写因子群が特定され、エピゲノムリプログラミング分子機構を詳細に解析する基盤が形成された。また、本研究は、転写因子を用いて哺乳類生殖細胞の誘導が可能であることを初めて示したものであり、他の動物種においても同様のアプローチがなされうることを示唆するものである。
これらの実験結果については、取りまとめて学会発表、論文発表を行った。

今後の研究の推進方策

(抄録なし)

報告書

(2件)
  • 2013 実績報告書
  • 2012 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2014 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件) 備考 (3件) 産業財産権 (1件) (うち外国 1件)

  • [雑誌論文] Induction of mouse germ-cell fate by transcription factors in vitro.2013

    • 著者名/発表者名
      Nakaki F, Hayashi K, Ohta H, Kurimoto K, Yabuta Y, Saitou M.
    • 雑誌名

      Nature

      巻: 501 号: 7466 ページ: 222-226

    • DOI

      10.1038/nature12417

    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 転写制御因子による生殖細胞系列の試験管内誘導2013

    • 著者名/発表者名
      中木 文雄(発表者)、林 克彦、大田 浩、栗本 一基、薮田 幸宏、斎藤 通紀.
    • 学会等名
      第36回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      神戸国際展示場
    • 年月日
      2013-12-05
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [学会発表] 転写制御因子による始原生殖細胞様細胞の誘導とその解析2012

    • 著者名/発表者名
      斎藤通紀
    • 学会等名
      文部科学省科学研究費補助金 特定領域研究生殖系列の世代サイクルとエピゲノムネツトワーク第五回 班会議シンポジウム
    • 発表場所
      京都大学医学部芝蘭会館(京都府)
    • 年月日
      2012-11-21
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [図書] 実験医学別冊「ES・iPS実験スタンダード」III-13. 始原生殖細胞への分化誘導2014

    • 著者名/発表者名
      中辻 憲夫 監修 末盛 博文 編集 中木 文雄、林 克彦、斎藤 通紀.
    • 総ページ数
      358
    • 出版者
      羊土社
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [備考] 京都大学

    • URL

      http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2013/130805_1.htm

    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [備考] 科学技術振興機構

    • URL

      http://www.jst.go.jp/pr/announce/20130805/

    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [備考] 京都大学物質-細胞統合システム拠点

    • URL

      http://www.icems.kyoto-u.ac.jp/j/pr/2013/08/05-nr.htm1

    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [産業財産権] Method of Inducing Differentiation from Pluripotent Stem Cells to Germ Cells2013

    • 発明者名
      斎藤 通紀, 中木 文雄
    • 権利者名
      斎藤 通紀, 中木 文雄
    • 出願年月日
      2013-03-01
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
    • 外国

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公開日: 2013-04-25   更新日: 2024-03-26  

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