研究課題/領域番号 |
12J04029
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
長谷 祐 京都大学, 農学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2013年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2012年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | ブドウ・ワイン産業 / バルクワイン / ワインツーリズム / 六次産業化 / ワイン産業 / 産業ネットワーク / 作業受委託 / 農業会計 / 収益認識 |
研究概要 |
平成25年度は日本国内ブドウ・ワイン産業に関して、以下の二点に着目し、調査を遂行した。第一に、国内ワイン産業におけるバルクワインの役割について、第二に国内の地域密着型ワイナリーにおけるワインツーリズムについてである。 第一のバルクワインの役割については、国内の大規模ワイナリーおよび中小規模ワイナリーへの聞き取り調査を通じて、日本国内におけるバルクワインの流通過程およびその役割について分析をした。その結果、バルクワインにはその原料ブドウが国内産か海外産か、および、ワイン醸造をおこなった場所が国内か海外かによって三種類に分類できることが明らかとなった。(国内原料で海外醸造は存在しない。) さらにその役割として①B2B形態でのワイナリー間取引による、産業ネットワークの形成(国内産・国内醸造バルクワイン)、②中小規模の地域密着型ワイナリーにおける財務基盤の安定化、③大手ワイナリーの財務基盤への貢献、④入り口としてのワイン文化の普及の4点を指摘した。 第二の国内の地域密着型ワイナリーにおけるワインツーリズムについては、海外のワインツーリズム研究を文献調査し、ワインツーリズム事業の具体的内容について分類を行った。その結果、ワインツーリズム事業の内容について、①ワインアトラクション型(ワイン文化の普及が目的)、②地域資源利用型(地域資源の普及が目的)、③融合型(ワインと地域資源のコラボレーション)の三種類に分類し、国内のワイナリーにおけるワインツーリズム事業の分析を行った。 その結果、ブドウ・ワイン産地として知名度の低い日本の地域密着型ワイナリーにおいては、融合型のワインツーリズム事業はほとんど行われておらず、そのほとんどがワインアトラクション型か地域資源利用型に分類できた。また、地域資源もワインと関係ない物が多く、今後のワインツーリズム事業展開の課題とされた。 海外のワインツーリズム事業はフランスやイタリア、アメリカ、オーストラリア等ワイン産地としての知名度の高い場所で行われている、一方でそうした知名度の低いわが国においては、ワインツーリズムの展開について、海外にはない独特の展開方向が見られることが明らかとなった。
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今後の研究の推進方策 |
(抄録なし)
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