研究課題
特別研究員奨励費
米国・ジェファーソン研究所で行った、ラムダハイパー核分光実験で取得した^7_AHe、^<10>_ABe、^<12>_AB、^<52>_AVのデータ解析を行った。データ解析にあたり、特に重点的に行ったのは以下の二点である。1. エネルギースケールの絶対値の較正エネルギー較正用に取得したA・Σ^0データを用いて、磁気スペクトロメータ系の逆輸送行列を最適化することによりエネルギースケールの最適化を行った。これにより、設計した磁気スペクトロメータの従来の運動量分解能であるΔp/p~2×10^-4を引き出すことに成功した。この成果から、sub-MeV (F㎜)の分解能でラムダノ・イパー核の核構造を分光することに成功した。2. データによって得られるA粒子の束縛エネルギーの系統誤差の見積もり実データ解析のみでは導くことが不可能であるエネルギースケールの較正の過程に起因する系統誤差をモンテカルロシミュレーション(Geant4)を用いて見積もった。このシミュレーション内では、スペクトロメータのアクセプタンス・検出器の分解能・ビームのエネルギースプレッド・標的中の粒子のエネルギーストラグリング等、考慮すべき効果を含んでいる。これにより、本研究で得られる束縛エネルギーの系統誤差が0.11MeV、励起エネルギーの系統誤差を0.05MeVであると見積もった。以上の解析により得られたラムダハイパー核の結果から、ラムダー核子間の荷電対称性の破れやラムダ粒子の糊効果等の議論を、クラスターモデル計算・シェルモデル計算等の理論計算と突き合わせて定量的に行った。
(抄録なし)
すべて 2014 2013 2012 その他
すべて 雑誌論文 (11件) (うち査読あり 11件) 学会発表 (13件) 備考 (3件)
JPS Conf. Proc.
巻: 1,013077
10.7566/jpscp.1.013077
NUCLEAR PHYSICS A
巻: (In press) ページ: 519-529
10.1016/j.nuclphysa.2013.02.008
PHYSICS LEVIEW LETTERS
巻: 110 号: 1 ページ: 12502-12502
10.1103/physrevlett.110.012502
Nuclear Physics A
巻: 914 ページ: 69-73
10.1016/j.nuclphysa.2013.05.007
Nuclear instruments and Methods in Physics Research A
巻: 729 ページ: 816-824
10.1016/j.nima.2013.08.047
Few-Body Systems
巻: 54 号: 1-4 ページ: 391-394
10.1007/s00601-012-0397-z
FEW-BODY SYSTEMS
巻: (IN PRESS)(掲載確定) 号: 7-10 ページ: 1319-1322
10.1007/s00601-013-0674-5
巻: (IN PRESS)(掲載確定)
10.1007/s00601-013-0688-z
EPJ Web of Conferences
巻: 37 ページ: 1015-1015
10.1051/epjconf/20123701015
巻: 37 ページ: 6004-6004
10.1051/epjconf/20123706004
巻: 19174 ページ: 1-12
10.1016/j.nuclphysa.2012.01.008
http://lambda.phys.tohoku.ac.jp/strangeness/index-j.html
http://lambda.phys.tohoku.ac.jp/core2core/
http://lambda.phys.tohoku.ac.jp/brain/