研究課題/領域番号 |
12J04155
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
池上 隆仁 九州大学, 大学院理学研究院, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2013年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2012年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | フェオダリア / 放散虫 / 炭素循環 / 海洋沈降粒子 / セディメント・トラップ / 北太平洋 / 北極海 / 海氷減少 |
研究概要 |
北極海と北太平洋のフェオダリアおよび放散虫の物質循環における役割について研究を行った。2013年5月から8月にかけて、オスロ大学自然史博物館のKjellR. Bjorklund教授の研究室に滞在し北極海のフェオダリアと放散虫の分類に専念した。研究試料は西部北極海ノースウィンド深海平原の観測点Station NAPで2010年10月から2012年9月にかけて採取された海洋沈降粒子試料を用いた。帰国後、Station NAP沈降粒子試料中のフェオダリアおよび放散虫の群集解析を行い、1日1m^2あたりに沈降する個体数(フラックス)の時系列データを得た。その結果、季節海氷域である西部北極海において海氷消失期間と海氷被覆期間とでは、優占する種が異なり、群集組成が変化することが分かった。西部北極海におけるフェオダリアフラックスは、北太平洋に比べて低いことが分かった。2010年11-12月の結氷期において放散虫フラックスの極大が観測され、その値は、高生物生産域である北太平洋亜寒帯域に匹敵することを見出した。放散虫フラックス極大時において、Amphimelissa setosaが9割以上を占めた。 また、海洋研究開発機構の研究船「みらい」MR13-06航海に乗船し、北極海ノースウィンド深海平原とカナダ海盆内においてプランクトンネット試料を採集した。両海域の放散虫およびフェオダリア群集を比較した結果、ノースウィンド深海平原ではAmphimelissa setosaが優占し、カナダ海盆内では、Actinomma属が優占していた。ノースウィンド深海平原における海洋沈降粒子試料の結果から、2012年は、2011年に比較してカナダ海盆内に優占するActinomma属の割合が増加していた。2012年は北極海の海氷面積が観測史上最小を記録した年であり、海氷減少に伴い、ノースウィンド深海平原におけるカナダ海盆の水塊の影響が2011年に比較して強まった可能性が示唆された。本研究は、北極海の海氷減少に伴う環境変化とそれに対する生物生産応答の変化が海洋炭素循環にどのような影響を与えるかを考察する上で、重要な基礎研究である。現在、本研究の結果をまとめた論文原稿を執筆している。
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今後の研究の推進方策 |
(抄録なし)
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