研究課題/領域番号 |
12J04356
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
森林科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
坂部 綾香 京都大学, 農学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2014年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2013年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2012年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | メタン / 簡易渦集積法 / チャンバー法 / ヒノキ林 / フラックス / 季節変化 / 降雨応答性 / アジアモンスーン / 森林 / 地球温暖化 / 北方林 / ガス交換 / 気象 / 水田 / 温帯林 / 温暖化 |
研究実績の概要 |
森林生態系におけるメタン動態の解明に向けて、滋賀県南部のヒノキ林において、生態系スケールを対象とする簡易渦集積法(REA法)によるメタンフラックス観測、林内3地点におけるプロットスケールを対象とする土壌チャンバー法によるメタンフラックス観測を行った。 土壌メタンフラックスの観測結果をまとめて、学会および論文として発表した。30分ごとという高時間分解能での観測結果から、土壌メタンフラックスの季節変化は温度の影響を強く受けるが、降雨の影響をより強く受けるという詳細な季節変化の様子が示された。さらに、降雨中にメタン吸収が著しく減少する様子が明らかになった。また、これらの環境応答性は、プロットの土壌水分量、有機物量によって異なることが分かった。これらの知見は、夏に多雨を迎えるアジアモンスーン気候下の森林におけるメタン動態を評価する際に重要である。 さらに、同試験地において、流域内のメタンフラックスの時空間変動性を把握するために、マニュアルチャンバーによって、多地点での土壌メタンフラックスの観測を行った。その結果、流域内の大部分を占める不飽和土壌でのメタン吸収に比べて、面積的には限られている湿地からのメタン放出は、量的に大きく空間変動性が大きいことが明らかになった。また、チャンバー法から流域スケールにスケールアップしたメタンフラックスと、REA法によるメタンフラックスの季節変化が符号したことからも、湿地からのメタン放出が生態系スケールのメタンフラックスの変動に寄与していることが示された。その結果を、学会において発表した。 本研究において、初めてプロットスケールと生態系スケールで整合した、森林生態系におけるメタン動態が描き出された。微量、かつ空間不均一性の高い森林におけるメタン動態を解明する際に、異なるスケールの視点を融合することで、広域のフラックス推定とその変動プロセスの理解を進めることができた。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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