研究課題/領域番号 |
12J04725
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
東洋史
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
加藤 圭木 一橋大学, 大学院社会学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2013年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2012年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 歴史学 / 植民地 / 朝鮮 / 港湾都市 / 地域社会 / 軍隊 / 社会変容 / 交易 / 咸鏡道 |
研究概要 |
平成25年度は、研究課題である「植民地期朝鮮における港湾都市開発と地域社会」を進展させるために、まず、史料の収集およびフィールドワークを実施した。具体的に示せば、次の4つである。 (1)大韓民国・ソウル大学校附属図書館において1930年代の清津・城津関係の史料を収集するとともに、大韓民国歴史博物館を見学し韓国における歴史の語り方について認識を深めた。(2)福岡県で調査を実施し、九州大学附属図書館で朝鮮東北部の農業関係史料を、国際記念友好図書館で朝鮮からの引揚者の手記を複写した。また、門司港の関連視察を見学し、帝国日本の港湾ネットワークに対する理解を深めた。(3)大分県で調査をおこない、大分大学経済学部教育研究支援室において、清津港関連史料および成鏡南北道社会に関する史料を複写した。(4)古書店の目録を調査し、1920~30年代に発刊された朝鮮東北部在住日本人関連の古書類を購入した。 次に史料の分析を進め、学会で報告するとともに、論文を執筆した。それは、以下の3つである。 (1)本研究課題を進める中で、日露戦争時の朝鮮東北部社会について理解を深める必要性が生じ、その成果を研究論文「日露戦争初期の朝鮮東北部―日本の介入をめぐって―」及び「日露戦争以降の朝鮮における軍事基地建設と地域―永興湾を対象として―」にまとめた。(2)研究課題から派生して、開発に伴う公害問題を扱った研究論文「朝鮮植民地支配と公害―戦時期の黄海道鳳山郡を中心に―」を執筆した。(3)朝鮮東北部における港湾都市開発と地域社会をめぐる歴史について、「清津港の「開発」と朝鮮東北部社会―日露戦争から1920年代まで―」とのタイトルで報告するとともに、研究論文「朝鮮東北部・咸鏡北道の社会変容―植民地期の港湾「開発」問題を中心に―」(一橋大学大学院社会学研究科博士論文、2014年2月)としてまとめた。
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今後の研究の推進方策 |
(抄録なし)
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