研究課題/領域番号 |
12J04728
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
文化財科学
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研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所 |
研究代表者 |
佐々木 淑美 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 保存修復科学センター, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
3,960千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 360千円)
2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2013年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2012年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | ハギア・ソフィア大聖堂 / モザイク / 飛来塩分量 / 塩類析出 / 制作年代 / 組成分析 / アヤ・イリニ聖堂 / カーリエ修道院 / 現場保存 / 劣化 / 析出塩 / モルタル / 時代別特性 / 修復履歴 |
研究実績の概要 |
本年度は、最終年度であったため、PD研究で予定していた調査研究のひとまずの総括と成果の公表に努めた。 現地調査では、ハギア・ソフィアとアヤ・イリニ聖堂、カーリエ修道院でのモザイク調査および環境調査を実施した。調査では、これまでの塩の分析結果ならびにレンガとモルタルの分析結果を踏まえて、ハギア・ソフィアおよびアヤ・イリニにおける塩析出の年次変化と季節変化を確認した。また、環境調査の最終考察をまとめるために、夏と秋、冬の3時期に、ハギア・ソフィアにおいて、海洋環境の影響を評価するためにガーゼ法による海からの飛来塩分量の測定も実施した。前年度に試験的に計測した結果から、高さや方位による飛来塩分量の分布を確認しており、本年度は季節変化を考察した。 成果としてはまず、これまで先行研究で議論されることのなかった地上階およびギャラリー階の制作年代未詳モザイクについて、色彩計測結果とテッセラガラスの組成分析結果に基づき年代推定を試み、6世紀に近い時期のモザイクである可能性を示すことができた。さらに、環境調査の成果をもとに、ハギア・ソフィア大聖堂の内壁の劣化評価と、外壁補修工事による内壁面での影響の評価、そして新たな問題として南北ティンパヌムにおける鉛を含む顔料の使用を指摘し、博物館と保存方策について協議している。 10月には、3年に1度開催されるICCM(International Committee for the Conservation of Mosaics)の会議に参加し、各国の専門家との意見交換と、3年間の成果を公表した。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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