研究課題/領域番号 |
12J04868
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
橋本 博文 東京大学, 人文社会系研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
3,960千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 360千円)
2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2013年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2012年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 社会的ニッチ構築 / 適応 / 文化的信念 / 相互協調性 / 相互独立性 / 文化 / ゲーム理論 |
研究実績の概要 |
本申請研究の大枠の目的は、社会・文化的な生態環境(社会的ニッチ)への適応の道具としての心理的特性が、適応すべき社会的ニッチそのものを生み出すという「社会的ニッチ構築」の過程の解明にある。平成26年度には、平成24年度よりスタートさせてきた一連の個別研究を継続して実施するとともに、報告者が現在その確立を試みている研究アプローチ(社会的ニッチ構築アプローチ)を、日本をはじめとする社会・文化的な生態環境以外においても適用していくための研究を継続して実施した。最終年度にあたる本年度においては、得られた成果を国内外の学会で公表すること、さらに論文としてまとめあげ国際誌へと積極的に投稿することにも尽力した。たとえば本申請研究を通じて得た、当該の社会的ニッチのもとでの適応の道具としての文化的信念に関する知見――日本人の間ではまわりの人たちから嫌われないようにする(悪評を回避する)ことが賢いという信念を、一方でアメリカ人の間では自分を予測可能にする(シグナルとして機能する)自己表現を行うことが賢いという信念をそれぞれ強く有していることを示す知見――についてはすでに国際誌へと投稿しており、現在査読中である。(平成26年度には、これらの文化的信念に関する世代差の分析も視野に入れた研究を展開した。)本申請研究の一連の成果は、社会的ニッチ構築という観点から、人間の心理的特性ないし行動原理にみられる文化差を分析するアプローチの有用性を支持するものであり、その意味において、文化心理学の分野に対して、一定のインプリケーションを有するものと考えている。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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