研究課題/領域番号 |
12J05186
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
桐田 敬介 上智大学, 総合人間科学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2014年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2013年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2012年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 造形遊び / 美術教育学 / 教科教育学 / 図画工作料 / 質的研究 / 実践知 |
研究実績の概要 |
本研究における本年度の目的は、造形遊びの実践知の継承を促すワークショップの開発であった。しかしながら、造形遊びの実践知が個人的な性格を強く持つものであるために、特定の個人の実践知(いわゆる「勘」や「技」)を共有し鍛え上げ広汎に継承することが困難であったこと、また、教師が知っていると思われる「造形遊びなるもの」についての認識論的・存在論的(知識論的)立場が明確でなかったこと、そして少なからぬ教師自身にとって造形遊びの教育的意義とその社会的背景が理解されていない状況に鑑みて、造形遊びを十全に実施する教師の個人的実践知という専門的知識の形態に焦点を当てるのでなく、造形遊びを体験している児童が発揮している「問題解決スタイル」や「コンピテンシー」の分析に基づいたワークショップの開発へとシフトしていった。ワークショップで探求する知識内容のシフトに伴い、これまでの研究内容の再検討が必要となった。その副産物として我が国においても現在ますます求められてきているコンピテンシー・ベイスのカリキュラムという文脈における造形遊びの位置付けについて整理することができた。具体的には、我が国の戦後美術教育を牽引した造形教育センターの提起した「造形的な遊び」が、その当初から特定の技術や技法を教科内容(コンテンツ)とする注入主義を批判し、児童の自発的な創造性の育成を企図していたことから、結果として他教科へ転移可能な問題解決スキルの育成を促すカリキュラムが構築されていたことを明らかにした。また、このコンピテンシー・ベイスド・カリキュラムの観点から、これまでの本研究で分析してきた造形遊び的活動の再解釈を行った。この再解釈によって、造形遊び的活動において児童が発揮している問題解決の特質を、既存の資源の創造的転用を行う「ブリコラージュ」という独特な問題解決スタイルとして特徴付けることが可能であることが明らかとなった。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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