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ウイルスが生み出す新しい抗原レパートリー「リポペプチド」の免疫パラダイムの確立

研究課題

研究課題/領域番号 12J05233
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 免疫学
研究機関京都大学

研究代表者

森田 大輔  京都大学, ウイルス研究所, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2012
研究課題ステータス 完了 (2012年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2012年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード御防主宿 / リポペプチド / 免疫学 / エイズ
研究概要

平成24年度は、リポペプチド抗原提示を担う分子機構の解明に向けて、以下の研究を展開した。
1.特異的T細胞株の解析より、リポペプチド抗原提示分子は少なくともサル単球上に発現していることが分かっている。そこで、サル単球を免疫原として、マウスあるいはラットへの免疫を行った。脾臓細胞あるいはリンパ節細胞を回収し、ミエローマ細胞と細胞融合することにより、多数のモノクローナル抗体産生ハイブリドーマクローンを作製した。そして、この中から特異的T細胞株の応答を阻害する抗体のスクリーニングを行った。その結果、得られた阻害活性を持つ抗体群は、抗インテグリン抗体および抗MHCクラス1抗体に大別されたことから、リポペプチド抗原提示を担う接着分子および抗原提示分子について重要な知見が得られた。
2.リポペプチド抗原(Cl4nef5-mer抗原)のペプチド配列あるいはアシル鎖長に様・々な変異を入れたアナログを合成し、その抗原活性を評価した。次に、抗原活性が見られなかったアナログについて、Cl4nef5-mer抗原との競合実験を行った。その結果、リポペプチド抗原提示には少なくとも以下の2タイプの様式があると考えられた(Morita et al. J.Virol. 2013)。a)ペプチド長は5残基を必要とし、リポペプチドのアシル鎖とN末端から5残基目(C末端)のアミノ酸残基が抗原提示分子へのアンカーとして機能する。そして、N末端から2残基目と4残基目のアミノ酸側鎖はT細胞による認識に重要な役割を果たしている。b)ペプチド長は4残基を必要とし、リポペプチドのアシル鎖が抗原提示分子へのアンカーとして機能する一方、N末端より5残基目のアミノ酸残基は不要である。N末端より4残基目のアミノ酸が、抗原提示分子への結合あるいはT細胞による認識のどちらか、あるいは両方に必須の役割を果たしている。

報告書

(1件)
  • 2012 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Molecular requirements for T cell recognition of N-myristoylated peptides derived form the simian immunodeficiency virus Nef protein.2013

    • 著者名/発表者名
      Morita D, et al.
    • 雑誌名

      Journal of Virology

      巻: 87 号: 1 ページ: 482-488

    • DOI

      10.1128/jvi.02142-12

    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Major T cell response to a mycolyl glycolipid is mediated by CD1c mole cules in rhesus macaques.2012

    • 著者名/発表者名
      森田大輔、服部祐季、杉田昌彦
    • 雑誌名

      Infection and Imuunity

      巻: 81巻No.1 号: 1 ページ: 311-366

    • DOI

      10.1128/iai.00871-12

    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] ウイルス蛋白質のミリスチン酸修飾を検知する新たなT細胞応答2012

    • 著者名/発表者名
      森田大輔
    • 学会等名
      第23回日本生体防御学会学術集会
    • 発表場所
      品川区総合区民会館きゅりあん小ホール
    • 年月日
      2012-07-11
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書

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公開日: 2013-04-25   更新日: 2024-03-26  

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