研究課題/領域番号 |
12J05598
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
根無 一行 京都大学, 文学研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2013年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2012年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | アウシュヴィッツの記憶 / イリヤ / 正義 / パレスチナ / SS / 自己に反して / アウシュヴィッツ / 倫理の可能性の条件 / 神の自己性 / 死者の復活 / まなざしなき他者 / 殺人者の「顔」 / SSの「顔」 / パレスチナの「顔」 |
研究概要 |
本研究の目的は、レヴィナスのテクストにおいてその哲学の基本線に抵触する記述を拾い上げ、組織的に考察することによって、アウシュヴィッツに連関づけられた「救済」の観点からレヴィナス哲学全体を捉え直すことである。このような本研究の意義は、形式的には、これまでのレヴィナス研究においてはほとんど類例のない非常に新しい解釈であるという点にある。そして内容的には、レヴィナス自身でさえ気づいていなかったレヴィナス思想の核心部を探りあてるという点にある。 本研究の中心部となる研究は平成24年度に行われたが、平成25年度の研究が目指したのは、本研究の論証に客観性を持たせるために本研究の独創的な部分のいわば外堀を埋めていくことである。ただし、この作業自体が従来あまり論じられてこなかった部分を扱っており、その点で平成25年度の研究も独創的なものだと思われる。平成25年度の具体的な成果としては以下の三点があげられる。 1、後期において完成する「レヴィナス哲学」の出発点がrアウシュヴィッツの記憶」にあることが、レヴィナスの前期・中期思想と後期思想の比較を通して後期の謎めいた「イリヤ」概念を解釈することによって明らかにされた。 2、パレスチナに対する後期レヴィナスの態度を精査することで、「慈愛」に基づくとされる後期レヴィナスの「正義」概念から「慈愛」が消失していく可能性が明らかにされた。 3、「SSの顔」という形象を吟味することで、「レヴィナス哲学」が自己を裏切りかねないような地点こそ、レヴィナス哲学の最も自己に忠実な地点でもある可能性が明らかにされた。
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今後の研究の推進方策 |
(抄録なし)
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