研究課題/領域番号 |
12J05635
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
史学一般
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
押尾 高志 千葉大学, 大学院人文社会科学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2013年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2012年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | モリスコ / アルハミーア / 改宗 / 終末論 / イスラーム / ファトワー読解 |
研究概要 |
当該年度の前半では、昨年度に収集した史資料の整理・デジタル化を行った。特に、昨年度にモロッコにて収集したアラビア語史資料などを整理・データベース化することで、スペインとモロッコでのモリスコ研究の相違を明らかにすることが可能となった。またインターネットを通じて、関連する刊行一次史料や研究書などを購入した。 上記の調査を踏まえて9月22日には、国際学会II Congreso Ibero-Asiático de Hispanistasにて"Losmoriscos y su conceto del mundo : desde la práctica islámica la idea apocaliptica"という題で、口頭発表を行った。本発表では、改宗にともなうモリスコのイスラーム信仰の秘匿と彼らの世界観についてアルハミーア史料から分析した成果を、スペイン語で発表した。本報告については、同題名の論文が現在公開準備中である。また、同月28日にはスペイン史学会第154回定例研究会にて「16世紀スペインにおけるモリスコの世界観 : イスラーム的実践と終末論から」という題で口頭発表を行った。本発表では、モリスコたちのイスラーム的実践と終末論の関連について論じた。 また今年度は2月から3月にかけてスウェーデンとスペインで、27日間の史資料調査を行った。特にスウエーデンのウプサラ大学での調査は、これまで所在や文書番号が不明確であったアルハミーア史料三点の所在を明らかにした点で大変有意義である。スペインでは、前年に引き続き、国立図書館やスペイン科学研究高等会議での調査を行う一方で、国立歴史文書館ではモリスコの終末論や救世主思想に関連する異端審問記録を閲覧した。加えて、ガルシア・アレナル教授からは、スウェーデンにて発見した史料について研究交流を行い、本史料とスペイン国内の他史料との比較を行うことについて助言を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当該年度の前半期では、前年度に収集した史資料の整理、分析を行い、その成果を国際学会および国内学会で報告した。また、スウェーデンでの調査では、完全な新史料ではないものの、これまで所在や性格が明らかとなっていなかったアルハミーア史料を「再」発見した。この史料と同様の史料はスペイン国内でも数点発見されており、それらとの比較研究を現在準備中である。以上の理由により、当該年度の研究は②おおむね順調に進展したと評価できる。
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今後の研究の推進方策 |
(抄録なし)
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