研究課題/領域番号 |
12J05815
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
早田 清冷 京都大学, 文学研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
2,310千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 210千円)
2014年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2013年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2012年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 属格 / 満洲文字 / 満洲語 / コピュラ / 繋辞 / 色彩語 / 三国志演義 / 所有形容詞派生接辞 |
研究実績の概要 |
満洲語の「同格の属格」とされる現象について,前年度までの考察に,現代日本語の助詞の「の」の用法との対照に基づくより詳細な考察をさらに加えた。 また,今年度新たに属格/具格の格標識-iの形態と綴りに関する二つの問題を分析した。この格標識がniとも綴られる事と,この格標識が属格標識でも具格標識でも同じ形で用いられている事の2点である。 まず,格標識-iがngで終わる語(そのような語は,ほぼ借用語にしかない)の後でniと綴られる事に関して,満洲文字の表記を元に分析を行い,ngの後のniという綴りは,当時の音声言語で起きていた現象を反映した綴りであるという結論に至った。ngの後で-iをniと綴る原因として二つの可能性が考えられる。一つ目は,借用語の語幹末のngを,格標識-iが続いた時に正しく発音するために,人為的な発音上の工夫が当時の音声言語で用いられる事がしばしばあり,それが書き言葉にも採用されていた可能性である。もう一つは,実際に音声言語においてもngの後のniが異形態として存在していた可能性である。前者と後者の何れがより妥当であるかは,今後さらなる資料の追求を通して解明につとめる。 次に,格標識-iが語幹から離して書かれる「分かち書き」の有無について具格と属格で顕著な傾向の差があると言えるのか分析した。従来の記述の中には,具格は必ず分かち書きされる,とするものが有るが,今回コーパス中の用例を分析することにより,具格の-iでも分かち書きされない例が多々ある事が示された。また,同じ語において具格が属格よりも顕著に分かち書きされるとは言えない事も判明した。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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