研究課題/領域番号 |
12J06627
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
応用微生物学
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研究機関 | 独立行政法人日本原子力研究開発機構 (2013) 東京薬科大学 (2012) |
研究代表者 |
小野寺 威文 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 量子ビーム応用研究部門, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2013年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2012年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 放射線抵抗性細菌 / ygJD/yeaZ遺伝子 / DNA修復 / マイトマイシンC / 高度好熱菌 / 機能未知遺伝子 / ygjD / yeaZ / DNA架橋損傷 / Deinococcus radiodurans |
研究概要 |
ygJD/yeaZ遺伝子ファミリーは、多種多様な生物のゲノムに保存されている機能未知遺伝子の一群である。これまで我々は、放射線抵抗性細菌のygJD/yeaZ遺伝子が新規DNA修復関連遺伝子であることを明らかにしてきた。しかし、生物種によって報告されている機能は様々であり、DNAに関連する何らかの機能が推定されるものの、生物間での機能的相関性は見られない。そこで、放射線抵抗性細菌と高度好熱菌のygJD及びyeaZ遺伝子に共通する機能を、遺伝子破壊株及び遺伝子発現プラスミドを用いた遺伝子相補試験による遺伝学的解析によって明らかにすることを本研究の目的とし、研究を行った。その結果、高度好熱菌のygJD/yeaZ遺伝子を導入した放射線抵抗性細菌ygJD/yeaZ遺伝子破壊株は、マイトマイシンCに対して野生株と同程度の感受性は示さなかったものの、放射線抵抗性細菌ygJD/yeaZ遺伝子破壊株よりも回復した。これより、高度好熱菌ygJD/YeaZは放射線抵抗性細菌ygJD/YeaZの機能を一部相補出来たと考えられた。機能相補が部分的であった理由は、放射線抵抗性細菌と高度好熱菌の至適生育温度の違いにあると予想され、放射線抵抗性細菌の至適生育温度では、高度好熱菌のタンパク質の持つ本来の活性を十分に発揮できなかったためであると考えられた。以上より、ygJD/yeaZ遺伝子ファミリーの機能は近縁種間では類似した機能を保持している可能性が示唆された。今後はタンパク質の生化学的解析を行い、より詳細なygJD/YeaZタンパク質の機能解析を行う必要があると思われる。
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今後の研究の推進方策 |
(抄録なし)
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