研究課題/領域番号 |
12J06678
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
島崎 未央 (2012, 2014) 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 特別研究員(DC1)
島﨑 未央 (2013) 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2014年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2013年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2012年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 種物 / 油 / 流通 / 水車絞油業 / 株 / 日本史 / 地域 / 和泉 / 素人 |
研究実績の概要 |
本研究計画では、1.主に政策論の見地から描かれてきた灯油・種物市場の理解を批判的に発展させるため、〈法の枠組み〉と〈社会の実態〉の相互関係・相互規定性に留意する視角を堅持し、両者を統一的に把握すること、2.泉州泉郡池田下村の水車絞油屋・門林佐五平を分析軸に据えることで、在地における商品作物生産の展開と相俟って、商品生産と流通という経済的要素が地域社会を再編する過程を解明することを課題とした。最終年度の総括として博士論文「近世和泉における絞油業の展開と種物流通」を提出し、学位を取得した。 1.統制政策の検討という点で、18~19世紀の幕府の流通統制の展開を再検討し、大坂で流通を担う諸集団に幕府の「公認」がもたらす影響を問い直し、投稿論文にまとめた。また、泉州山方から大坂へ油が出荷される局面に注目し、幕府の流通政策との突き合わせを行い、法と社会的実態のズレを補正するために商人間での法の逸脱=合理化がなされたことを指摘した。 2.前年度に行った水車絞油株の売買・譲渡・貸借の分析を通じた株の原理的解明を前提に、株の売買・譲渡・貸借の背景にある〈イエ―集落・村落―地域社会〉の社会的諸関係を、池田下村の門林家に即して解明した。このうち、19世紀前期に門林家一統が佐五平の絞油業繁栄を祈念し結成した住吉講の活動について論文にまとめた。 1、2の総括として、和泉の農村における山の開発と水車の設置、絞油屋経営の内実と門林家一統という同族結合との関係、一橋領知池田下村の村落構造における絞油屋の位置、幕府仕法の中で株を認められた絞油屋仲間の利害、絞油屋と取引する諸商人との関係を、佐五平家の経営に集約して論じ直し、雑誌掲載論文にまとめた。これらを通して、流通構造をみるうえで社会的実態から分析を立ち上げることの有効性と、経済的要素を組み込むことで、地域史研究を豊富化しうることを確認した。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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