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ポジトロニウム負イオン光脱離による大強度ポジトロニウムビーム生成とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 12J06867
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理(実験)
研究機関東京理科大学

研究代表者

満汐 孝治  東京理科大学, 理学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2012
研究課題ステータス 完了 (2012年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
2012年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードポジトロニウム / ポジトロニウム負イオン / 粒子線 / 陽電子 / 光脱離
研究概要

ポジトロニウム(Ps)は、構成する粒子と同様にしてビームにすることで、絶縁体表面等の有用な分析手段となることが予測されている。しかしながら、中性であるために運動制御が難しく、エネルギーや空間的指向性の揃ったビームを生成することは困難であった。本研究では、Psビームの新規生成法として、Psに更にもう1つ電子が結合したポジトロニウム負イオン(Ps^-)を生成し、それを光脱離させる手法の開発を行った。
本年度は、マイクロチャンネルプレートと遅延ラインアノードからなる位置敏感型検出器の導入とビーム光学に基づいたPs}生成系の改良を行い、ビーム品質の最適化及びその特性評価を行った。光脱離フラグメントであるPsの飛行時間を測定した結果、飛行時間とPs^-の加速エネルギーとの間に相関が確認され、Psビームのエネルギー操作が可能であることを実証した。得られたビームのエネルギーレンジは0.3keV-2.3keVであり、keVオーダーのエネルギーをもつビームを生成することに成功している。また、レーザー光強度に対するフラグメント収量を測ることで、Ps一の光脱離断面積を見積もることにも世界で初めて成功した。
ビームの空間プロファイルを測定したところ、角度分散は15-20mradと見積もられた。この結果はモンテカルロシミュレーションでよく再現され、シミュレーションとの対比から主な発散要因が生成標的から放出されるPs-の初期運動量であることを特定した。放出エネルギーの低い標的を用いることで発散角を更に抑えることが可能であり、表面分析に適した低エミッタンスビームの実現が期待される。

報告書

(1件)
  • 2012 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 反水素合成から反水素物理へ -反陽子、陽電子の冷却・中性化とトラップ-2013

    • 著者名/発表者名
      檜垣浩之
    • 雑誌名

      プラズマ核融合学会誌

      巻: 89 ページ: 11-44

    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] An energy-tunable positronium beam produced using the photodetachment of the positronium negative ion2012

    • 著者名/発表者名
      K. Michishio
    • 雑誌名

      Applied Physics Letter

      巻: 100 号: 25 ページ: 254102-254102

    • DOI

      10.1063/1.4729867

    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] ポジトロニウム負イオンの光脱離を利用したエネルギー可変ポジトロニウムビームの生成とその特性評価2013

    • 著者名/発表者名
      満汐孝治
    • 学会等名
      日本物理学会第68回年次大会
    • 発表場所
      広島大学(広島県)
    • 年月日
      2013-03-26
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書

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公開日: 2013-04-25   更新日: 2024-03-26  

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