研究課題/領域番号 |
12J06885
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
物理系薬学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
東川 桂 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2014年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2013年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2012年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 炎症性腸疾患 / 腫瘍壊死因子 / 放射性薬剤 / 111In-DTPA-TNFR-Ig / インターロイキンー1β / ポジトロン断層撮 / ^<64>Cu-DOTA-抗IL-1β抗体 / 放射性診断薬剤 / Toll-like receptor-4(TLR-4) / 大腸がん / Cytotoxic T Lymphocyte-Associated Antigen-4(CTLA-4) |
研究実績の概要 |
炎症性腸疾患 (IBD) は、消化管に原因不明の炎症をおこす難治性の疾患である。IBDは再燃と寛解を繰り返し、長期に渡って患者の生活の質を損なうことが懸念されるため、病態のモニタリングおよび適切な処置により寛解状態を長く維持することが重要である。そこで、平成26年度の研究では、非侵襲的かつ定量的なIBDのモニタリング法の確立を目的とし、腸の炎症部位に存在する腫瘍壊死因子 (TNF) を標的とした放射性薬剤を開発した。 TNFを標的とした放射性薬剤は、可溶性TNF 受容体と免疫グロブリンGを遺伝子組換えにより結合させたリコンビナント融合タンパク質 (TNFR-Ig) に、金属キレーターであるジエチレントリアミン五酢酸 (DTPA) を結合させることで、事前に標識前駆体であるDTPA-TNFR-Igを作製し、その後111Inを標識することで開発した。次に、IBDモデルマウスであるデキストラン硫酸ナトリウム (DSS) 誘発大腸炎モデルマウスを用いて111In-DTPA-TNFR-Igの生体内分布解析を行うことで、111In-DTPA-TNFR-IgのIBD診断用放射性薬剤としての有用性を評価した。その結果、111In-DTPA-TNFR-Igの尾静脈投与48時間後において、DSS誘発大腸炎モデルマウスの炎症部位/血液比の値は、正常マウスの値よりも約3倍に増大していた。さらに、DSS誘発大腸炎モデルマウスに過剰量の非放射性TNFR-Igを投与することで、111In-DTPA-TNFR-IgとTNFとの結合を阻害させると、炎症部位/血液比が約0.67倍に減少していた。これらの結果より、炎症性腸疾患発症時には腸の炎症部位でTNFの発現量が増加し、臓器/血液比を指標として111In-DTPA-TNFR-Igの炎症部位への集積性を調べることで炎症性腸疾患の診断できることが示唆された。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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