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野生生物の分布拡大を予測する汎用的な統計モデルの開発とその適応

研究課題

研究課題/領域番号 12J07455
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 資源保全学
研究機関東京大学

研究代表者

長田 穣  東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2012 – 2013
研究課題ステータス 完了 (2013年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2013年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2012年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード分布拡大 / 移動障壁 / ニホンシカ / イノシシ / 状態空間モデル / ベイズ解析 / 管理戦略
研究概要

本研究では、主に以下の二つの目的をもって行っている。
①野生動物の分布拡大を予測するための汎用的な統計モデルの開発
②モデルの予測に基づいた千葉県房総半島での最適管理戦略の導出
③外来感染症(口蹄疫等)のパンデミックにおける初期侵入地域の影響の評価
野生動物の管理には細かい空間スケールで生物の分布拡大を予測することが必要とされている。しかし、これまでは、①生物の移動に影響する環境異質性を考慮することが困難、②野外データが疎ら、③非常に多くの計算量が必要、等の理由から、そのような予測を行うことのできる統計モデルはほとんど検討されてこなかった。本研究では、生物の移動分散のモデル化を工夫し、最新の統計手法を利用することで、上記の問題の解決に取り組んだ。また、本研究で開発した統計モデルの推定をもとに、害獣となっているニホンジカの最適な管理戦略の導出や外来感染症のパンデミックに関する評価にも取り組んだ。昨年度は、一昨年度推定したパラメータにもとづき、口蹄疫など外来感染症のパンデミック(大流行)が起こりやすい初期侵入地域の条件を評価した。本研究の結果から、パンデミックが起こる地域は、今まで知られてきた「野生生物の個体数の多い地城」だけでなく「野生生物が移出しやすい環境をもつ地域」であることが明らかになった。特に重要なことは、両条件のそろった地域でパンデミックが起こる確率が跳ね上がることである。本研究の成果は未発表だが、今後原著論文を執筆し国際誌へ投稿する。
また一昨年度に引き続き、統計モデルのアルゴリズム部分の改良に努めた。最新の推定アルゴリズムのひとつであるDREAM (Differential Evolution Adaptive Metropolis)法を用いることで、パラメータ推定の安定性の向上に成功した。

今後の研究の推進方策

(抄録なし)

報告書

(2件)
  • 2013 実績報告書
  • 2012 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2014 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 画集会「哺乳類学へのいざない―長期研究の中から見つかる面白さ―」を企画し2013

    • 著者名/発表者名
      小池伸介、池田敬、根本唯
    • 雑誌名

      哺乳類科学

      巻: 53 ページ: 215-223

    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [学会発表] 発見率を考慮したパス解析 : 外来種の存在するため池で連結性と捕食者の効果を探る2014

    • 著者名/発表者名
      長田穣、宮下直
    • 学会等名
      第61回日本生態学会大会
    • 発表場所
      広島国際会議場(広島)
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [学会発表] 状態空間モデルによるアライグマの個体群動態の解明と景観を考慮した農作物被害モデルの構築2014

    • 著者名/発表者名
      栗山武夫、長田穣、浅田正彦、宮下直
    • 学会等名
      第61回日本生態学会大会
    • 発表場所
      広島国際会議場(広島)
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [学会発表] イノシシの増加と耕作放棄地:その相互依存性の検証2013

    • 著者名/発表者名
      長田穣
    • 学会等名
      日本生態学会
    • 発表場所
      グランシップ(静岡県)
    • 年月日
      2013-03-06
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [学会発表] 環境異質性を考慮した分布拡大の予測 -千葉県房総半島のシカを例にして-2012

    • 著者名/発表者名
      長田穣
    • 学会等名
      日本哺乳類学会
    • 発表場所
      麻布大学(東京都)
    • 年月日
      2012-09-21
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書

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公開日: 2013-04-25   更新日: 2024-03-26  

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