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制御性B細胞における食品由来ポリフェノールの免疫調節機能性

研究課題

研究課題/領域番号 12J07748
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 食品科学
研究機関東京大学

研究代表者

葉 鎮豪  東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2012 – 2013
研究課題ステータス 完了 (2013年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2013年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2012年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード芳香族炭化水素受容体 / インターロイキン-10 / 制御性B細胞 / ケンフェロール / タマリキセチン / DSS誘導腸炎 / 国際研究者交流 / イギリス / 実験的自己免疫性脳脊髄炎
研究概要

昨年度の研究で食品由来のケンフェロールとタマリキセチンが制御性B細胞の分化を促進することが明らかとなった。ケンフェロールとタマリキセチンの存在下、リポ多糖(LPS ; TLR4リガンド)とともに培養して得られたB細胞からmRNAを抽出し、リアルタイムPCRで解析したところ、LPSのみで誘導したB細胞と比べて、芳香族炭化水素受容体(Aryl hydrocarbon Receptor : AhR)の標的遺伝子であるシトクロムP450ファミリーlal (CYPlal)とAhRリプレッサ(AhRR)の発現が低下していたことから、両成分がAhRアンタゴニスト活性をもつことが明らかとなった。また、AhR遺伝子欠損マウスおよびAhR高活性化マウス由来B細胞を用いて制御性B細胞への分化を検討したところ、AhRシグナルの欠損が制御性B細胞誘導を促進することが示された。これらの結果より、ケンフェロール/タマリキセチンはAhRアンタゴニスト活性を介して制御性B細胞の分化誘導を促進していることが示唆された。
次に、生体内での制御性B細胞の分化誘導効果を検討するため、C57BL/6マウスにケンフェロールを経口投与し、脾臓および腸間膜リンパ節の制御性B細胞数をフローサイトメトリーにより解析した。その結果、ケンフェロール投与マウスでは、対照群と比較してIL-10産生制御性B細胞が多く存在することが明らかとなった。さらにケンフェロール投与マウスは、デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)誘発腸炎に対して抵抗性を示し、炎症指標である好中球が放出するmyeloperoxidase (MPO)活性と組織中のIL-6量も有意に低下した。以上の結果から、食品由来ポリフェノール類が生体内で制御性B細胞の分化誘導を促進し、炎症抑制効果を示すことが明らかとなった。

今後の研究の推進方策

(抄録なし)

報告書

(2件)
  • 2013 実績報告書
  • 2012 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014 2013 2012

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] ケンフェロール経口投与による制御性B細胞の分化誘導とデキストラン硫酸ナトリウム(DSS)腸炎の抑制効果2014

    • 著者名/発表者名
      葉 鎮豪、堀内 準矢、薩 秀夫、清水 誠、戸塚 護
    • 学会等名
      日本農芸化学会 2014年度大会(JSBBA 2014)
    • 発表場所
      明治大学(東京)(口頭発表)
    • 年月日
      2014-03-29
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [学会発表] Aryl hydrocarbon receptor deficiency induces regulatory B cell population with IL-IO and IL-27 production2013

    • 著者名/発表者名
      Chen-Hao Yeh, Marc Veldhoen, Mamoru Totska
    • 学会等名
      第42回日本免疫学会学術集会(JSI 2013)
    • 発表場所
      幕張メッセ(千葉)(口頭+ポスター発表)
    • 年月日
      2013-12-12
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [学会発表] タマリキセチンによる制御性B細胞の分化誘導とその免疫抑制効果2013

    • 著者名/発表者名
      葉 鎮豪, 清水 誠, 戸塚 護
    • 学会等名
      日本農芸化学会2013年度大会 (JSBBA 2013)
    • 発表場所
      仙台 (東北大学)
    • 年月日
      2013-03-26
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [学会発表] ケンフェロールによる制御性B細胞の分化誘導とその実験的自己免疫性脳脊髄炎に対する抑制効果2012

    • 著者名/発表者名
      葉 鎮豪, 薩 秀夫, 清水 誠, 戸塚 護
    • 学会等名
      日本食品免疫学会 第8回学術大会 (JAFI 2012)
    • 発表場所
      東京 (ヤクルトホール)
    • 年月日
      2012-10-16
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書

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公開日: 2013-04-25   更新日: 2024-03-26  

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