研究課題/領域番号 |
12J07761
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
平泉 拓 東北大学, 大学院教育学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2013年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2012年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 高齢者介護 / 介護者 / 家族構造 / 介護評価 / 対処行動 / 認知症介護 / 家族関係ヒストリーグラフ / 家族介護システム / 抑うつ |
研究概要 |
本研究の目的は、高齢者介護における家族関係を解明することであった。家族関係を測定する方法として要介護者、主介護者、副介護者という三者の関係性から構成される家族構造の概念に着目し、家族構造が介護者に及ぼす効果を中心に検討してきた。主要な結果は、以下の3点に集約された。 第1に、家族介護者689名の量的データを解析し、家族構造を類型化した。その結果、家族構造には「バランス型」、「アンバランス型」、「標準型」という3つの類型があることが明らかになった。これらの家族構造の3類型は家族成員の続柄、介護サービスの利用頻度、要介護者の容態によって異なることが示された。 第2に、家族構造が介護者の介護評価に与える効果を検討した。家族介護者167名の量的データを解析した結果、「バランス型」の家族構造は他の家族構造と比べて、介護役割充足感、高齢者への親近感など肯定的介護評価が有意に高かった。この結果より、家族構造は介護者の介護評価のうち肯定的側面に影響を与えることが示唆された。 第3に、家族構造が介護者の対処行動に与える効果を検討した。家族介護者974名の量的データを解析した結果、「アンバランス型」は他の家族構造と比べてすべての対処行動が有意に少なかった。特に、「アンバランス型」の家族構造のうち、要介護者の問題行動が多い群では、問題行動が少ない群と比較して介護者の対処行動の効力感が少なかった。本結果より、家族構造は介護者の対処行動に影響を与えることが示唆された。 以上より、高齢者介護における家族関係は介護者の肯定的な認知を促進し、対処行動を抑制する重要な変数であることが示唆された。
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今後の研究の推進方策 |
(抄録なし)
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