研究課題/領域番号 |
12J08396
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
応用生物化学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐々木 真紀 東北大学, 大学院・農学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2012 – 2014
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研究課題ステータス |
採択後辞退 (2012年度)
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配分額 *注記 |
900千円 (直接経費: 900千円)
2012年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | ハタネズミ / 社会行動 / 自閉症 / 発生工学 / iPS細胞 / 胚盤胞 |
研究概要 |
米国産Prarie Vole(平原ハタネズミ)胎児より繊維芽細胞を取得しこれを共同研究先である東大医科学研究所、中内研究室に送付、これに3因子(oct3/4, klf4, Sox2)を持つレトロヴィルスベクターを感染させて、ハタネズミips細胞候補3クローンを得た。これを当研究室へ入手し、遺伝子変換ハタネズミ作成に必要な育種手段の開発のため、当研究室で開発したDmrt7(-/-)マウスの胚盤胞ヘマイクロインジェクションし、異種間キメラ形成による、Dmrt7(-/-)マウス精巣での排他的ハタネズミ精子の形成を試み婁為の準備実験を行った。 Dmrt7(-/-)マウスから得た受精卵の生存率が高くないと思われたことから、雑種強勢を狙って、現在、C57/B6がバックとなっているが、此をDBAマウスと交配し、DBバックのラインへ作り替える処置を行いつつある。DBバックのDmrt7(-/-)胚盤胞の生存率確認は未だ行っていない。 また、胚盤胞へのv.iPS細胞のinjectionの為の技術習得のため、通常のC57B6ストレイン胚盤胞(個体としては白色)へ、当研究室で保有しているE14Tg2αES細胞をインジェクションしてのキメラ形成技術習得に努めた。 当研究室の日出間助手との共同研究により、ハタネズミiPS細胞の評価に必要な各種の初期マーカー遺伝子の配列取得に努め、v.Gdf3、v.nanog等の配列の取得に成功し、今後のハタネズミiPS細胞研究に約立つと考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
体調が不良で、研究に従事できない時期があった。
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今後の研究の推進方策 |
Zinc finger蛋白法や、TALENテクノロジーが改善され、胚盤胞への組み替えES細胞注入や同iPS細胞注入を介さずに、受精卵に直接組み替え様DNAを導入することで、遺伝子変換動物が生成できるようになってきた。この状況を鑑み、これを米国産平原ハタネズミに適用することも一案である。しかし此に関しては、米国産平原ハタネズミより充分な量の受精卵を準備する必要があるが、今のところはこの部分に於いて、安定して大量の受精卵を得る方法が確立されておらず、マウスの過排卵法を参考に条件を変えるなどして、米国産平原ハタネズミに適用できる過排卵法を開発、さらに雌ハタネズミを疑妊娠状態にする方法を開発し、大量の受精卵を得た上で、TALEN法統の適用に踏み込むことを考慮すべきである。
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