研究課題/領域番号 |
12J08412
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
大山 牧子 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2013年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2012年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 教員の省察 / 省察的実践家 / Pedagogical content knowledge / アクション・リサーチ / 大学教育 / コースデザイン / 授業研究 / 支援ツール |
研究概要 |
本研究は、「大学における教員の省察に関する授業研究-コースデザインに着目して-」というテーマのもと、大学教員が自律的かつ持続的にコースデザインの改善を図るための省察の在り方を明らかにすることを目的とした研究である。大学教育では、教員がコース(授業科目)を何らかの目的・目標に基づいて設計する(コースデザインを行う)が、コースデザインを持続的に改善するためには、自らの教授活動を対象とする省察が有用であり、教員自ら省察的実践家(SchOn1983)をFl指すことが重要である。そこで本研究では、教員の省察を支援するための方策について、①省察の内容、を明らかにした上で、支援を②他者(学生・同僚・自分(教員))の存在と、③ツールの役割、という2つの観点で検討している。さらに、これらの観点と、1ふりかえり、2相対化、3判断、4生成、という省察のステップを統合した、大学教員の省察のための枠組みに基づいて、複数のケーススタディを実施し、省察内容を分析することで、ナ学教育における実践的研究と省察論研究を架橋するよう展開している。 4つのケーススタディから、大学教員の省察を支援するための方策として、①省察対象の多重性、②他者(学生・同僚(異分野/同分野)・自分(教員))によって得られる情報の特徴、③対話促進による省察支援のツールや手立ての役割、が示された。 本研究の意義は、主に3点あると考えられる。実践的な意義はまず、個人の教員が、持続的にコースデザインの改善を図るための省察の観点を示したことである。次に大学教育を支援するための機関が、教員の省察を促すための環境を構築するための観点を示したことである。最後に、理論的な意義として、大学教育学において、省察論を展開したこと、ならびに教員の省察と教員が持つべき知識(Shulman 1990)の関係性を示したという点が挙げられよう。
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今後の研究の推進方策 |
(抄録なし)
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