研究課題/領域番号 |
12J08973
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
進化生物学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
LEE SANGHEON (2013) 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特別研究員(DC2)
LEE Sangheon (2012) 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2013年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2012年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 進化 / 言語進化 / 日本語族 / 異所的種分化 / 地理進化 / 系統地理進化 / 系統樹分析 / アイヌ語 |
研究概要 |
日本列島の言葉、つまり日本語族は、地域によって顕著な違いを示す。つまり、日本語族は地域によっては近隣の言葉とコミュニケーションがとれないほどその発音が異なったり、同じ意味を指すにも全く違う語彙を使ったりする場合がある。今年度の研究では、このような現象を説明するメカニズムの1つとして「地理的隔離」を検討した。生物学においては、山岳や海などの地理的要因によって孤立した集団は、独自の進化を経験し(異なる淘汰圧を受け)、はっきりした系統関係を持つようになる(種分化する)、「異所的種分化」という現象が知られている。そこで本研究では、この知見を踏まえ、また、日本語族は海によって隔離されている言葉(例 : 琉球列島)と陸地で繋がっている言葉(例 : 本州)から構成されていることから、日本語族の地域差の背景には海による地理的隔離という要因があるという仮説を立て、それを「マンテル検定」という相関分析手法の一種を用いて検証した。その結果、統計的に有意義な水準で、地理的に隔離された言葉の間では言語間距離が遠くなる(種分化する)傾向にあることを確認した。この結果は言語間距離の計算法を変えても、物理的距離を統制しても、ノンパラメトリック法で相関を求めても、R^2値は変動するものの、一貫して統計的に有意であることを確認した。この結果をまとめた論文は現在査読中であり、年度内に出版するまでには至らなかったが、言語進化において生物進化の「異所的種分化」のようなメカニズムを確認したのはこの研究が初めてあることを考えたら、出版後は関連分野において派生研究を触発するものと期待できる。
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今後の研究の推進方策 |
(抄録なし)
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