研究課題/領域番号 |
12J09062
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理(理論)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
宇賀神 知紀 東京大学, カブリ数物連携宇宙研究機構, 算別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2013年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2012年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | higher spinブラックホール / AdS/CFT |
研究概要 |
higher spin理論は重力場とスピンが3以上の零質量の場が結合した系を記述する理論である。 このような理論は非常に曲がった空間上の弦理論の有効理論であることが期待され、非常に注目を集めている。4次元以上ではその運動方程式は大変複雑であるが、3次元ではある種のChern Simons理論により記述することができ、取り扱いが容易である。 このような理論におけるブラックホール解(higher spinブラックホール)を研究することで、弦理論におけるブラックホールをよりよく理解できることが期待される。3次元におけるHigher spinブラックホール解はいくつか発見されているが、今までそのエントロピーを計算する公式は知られていなかった。私はhigher spinブラックホールのエントロピー公式を発見し、それが正しい熱力学第一法則を満たすことを発見した。ところでhigher spinブラックホールの因果構造についてはその定義も含めてよくわかっていない。この間題を解決するために、ブラックホールの事象の地平面の内側の情報を反映する、量子クエンチにおけるエンタングルメントエントロピーの時間発展を議論した。特に一般的な量子クエンチに対応する時空を構成する方法を提案し、その時空における極小曲面の面積からエンタングルメントエントロピーの時間発展が計算できることを示した。
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今後の研究の推進方策 |
(抄録なし)
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