研究課題/領域番号 |
12J10183
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
応用経済学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
会田 剛史 東京大学, 大学院経済学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2013年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2012年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | リスクシェアリング / ネットワーク / 地理的距離 / 血縁関係 / 空間計量経済学 / 外部性 / 社会関係資本 / 経済実験 / 灌漑用水管理 |
研究概要 |
本年度の研究内容に関しては、以下の通りである。まず、リスクシェアリングにおける地理的ネットワークの影響に関する研究を実施した。従来の分析方法では、同一コミュニティ内部におけるリスクシェアの程度が一定という仮定がおかれている。しかし、地理的距離が離れた家計同士では、物的・金銭的やり取りを行うための取引コストが高くなるために、同一村落内部でもリスクシェアリングが行われる度合いに異質性が存在することが考えられる。本研究では、従来の分析方法を空間計量経済学モデルとして捉え直すことにより、リスクシェアリングにおける地理的ネットワークの効果を取り込んだ分析を実施した。JICA研究所が収集したスリランカ南部農村地域におけるパネルデータを用いた分析結果から、特に周辺家計の所得の変動がリスクシェアリングのメカニズムを通じて消費水準の決定に大きく影響していることが判明した。この研究成果については、The VII World Conference of the Spatial Econometrics Association及び日本経済学会2013年度秋季大会において発表した。 次に、リスクシェアリングにおける地理的・社会的ネットワークの効果の比較研究を実施した。これは、前述の研究と、同地域におけるフィールドワークで収集した血縁関係に関するデータを組み合わせることによって、社会的・地理的それぞれのネットワークにおける所得ショックの伝播の影響を比較したものである。分析の結果、地理的ネットワークを通じたショックの伝播の影響の方が、社会的ネットワークを通じた伝播よりも大きいことが示唆された。本研究の成果については、今後も学会等において発表していくとともに、論文の改訂を重ね、最終的には国際的学術雑誌に投稿する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度では特にリスクシェアリングの観点から、発展途上国における地理的・社会的ネットワークが経済活動に与える影響を検証することができた。これは当初の目的に適ったものである。また、研究成果の一部については国内外の学会にて発表した。以上より、本研究は順調に進展しているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
(抄録なし)
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