研究課題/領域番号 |
12J10271
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
進 寛明 東京大学, 大学院理学系研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2013年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2012年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | コンデンシンI/II / セントロメア / 体細胞分裂 |
研究概要 |
分裂期に複製DNAを次世代に均等に分配することは、遺伝情報を次世代に正しく伝えるために必要不可欠である。染色体のセントロメア領域は、染色体を動かす力となる微小管が結合する部位「キネトコア」と、その周辺のヘテロクロマチン化した部位「インナーセントロメア」の二つからなる領域です。キネトコアと微小管の正しい結合が正確な染色体分配に必須であることが知られています。コンデンシンは高度に保存されたタンパク質複合体で、分裂期染色体の構築に重要な役割を果たしています。ヒト細胞において二つのコンデンシン(コンデンシンIとコンデンシンII)がセントロメアに集積することが知られていますが、セントロメアでのコンデンシンIとコンデンシンIIの機能に関しては未だ明らかになっていません。そこでHeLaヒト培養細胞を用いてコンデンシンIとコンデンシンIIのRNAiの表現型を詳細に解析しました。その結果、非常に興味深いことにコンデンシンI依存的なインナーセントロメアのクロマチンの凝縮が、誤ったキネトコアと微小管との結合の修正に必須なAuroraBキナーゼのインナーセントロメア局在に必要であること、コンデンシンII依存的なキネトコアのクロマチンの凝縮が、キネトコアと微小管の結合部位を束ねることによって誤ったキネトコアと微小管との結合の発生を抑える、という二つのコンデンシンによる新規のキネトコアと微小管の修正機構が示唆されました。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究テーマを変更したが、今まで未解明だったセントロメアでのコンデンシンIとコンデンシンIIの機能の違いを明らかにすることが出来た為。
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今後の研究の推進方策 |
複数のがん細胞でコンテンシンIのセントロメア局在異常か観察されたので、今後はがん細胞の染色体不安定性の発生原因がコンデンシンIのセントロメア局在異常である可能性を検証していきたい。
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