研究課題/領域番号 |
12J10278
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
芸術学・芸術史・芸術一般
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研究機関 | 東京藝術大学 |
研究代表者 |
土居 伸彰 東京藝術大学, 映像研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
3,730千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 330千円)
2014年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2013年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2012年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | アニメーション / ドキュメンタリー / アニメーション学 / アメリカ / 映画学 / インディペンデント映画 / データベース / 文化政策 / ポーランド:フランス:イギリス:ロシア:エストニア |
研究実績の概要 |
本研究は、国営スタジオや助成金ベース、もしくは個人制作によって作られる、アニメーションのオルタナティブな分野である非商業系アニメーションについての研究を、歴史・制作環境・美学といった複数の側面から行うものである。本年度の研究は、三年間の研究期間の成果発表の年として位置づけられた。当研究にとってのキーマンとなるロシアのアニメーション作家ユーリー・ノルシュテイン、とりわけ1979年の『話の話』について、ノルシュテインが自身の理論的著作において重視する「メタファー」(作品のビジュアルそのものではなくビジュアルが観客の意識に喚起する不可視のイメージ)を軸に考察を行うことで、社会主義時代の国営スタジオという特殊な環境で作られた作品のリアリティ感覚が、アニメーションの新たな動向であるドキュメンタリー・アニメーションをはじめとした近年の動向を先取りするものであったことを明らかにした。その過程においては、副産物もまた生まれた。本研究はそもそも非商業系作品独自の美学を見出す目的において行われたものだが、「メタファー」という概念への注目は、その分野に留まらず、これまでのアニメーション研究において当然視されている「商業/芸術」という二分法を解体し、ヨーロッパのアニメーション長編や、アメリカのインディペンデント作品、さらにはスタジオジブリをはじめとする日本の一部の商業スタジオの作品といったように、これまでにおいては関連のないものと考えられてきた数々のアニメーション作品を包括的に考えるためのキーワードとなることも分かった。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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