研究課題
特別研究員奨励費
冷戦の終結、ソ連の崩壊を契機として、「唯一の超大国」となったはずのアメリカは、自国の核心的利益が存在し、それゆえにとりわけ1991年の湾岸戦争以降「深い関与」を続けて来た中東地域において、その影響力を十分に行使できていないのはなぜだろうか。また、アメリカに対して脅威の認識を抱き、(ソフト)バランシング戦略を追求していたシリアとイランは、今後いかなる対外政策を追求するのか。そして、中東地域におけるアメリカのパワーと覇権、そして同地域の地域的安全保障秩序は今後、いかなる変遷を遂げていくのだろうか。本研究の目的は、徹底した一次資料分析と綿密なフィールド調査に加えて、最先端の国際政治理論を組み合わせることで、このような一連の問いを考察することである。採用第2年度目である平成25年度においては、昨年度に続いて資料・文献収集を行ったほか、論文執筆やアウトプットにも重点を置いて研究計画を遂行した。その概要や具体的な内容は以下の通りである。第1に、各国の日刊紙、学術雑誌、あるいは各種web媒体などについて、膨大な数に及ぶそれら定期刊行物を収集し、丁寧に読み込み、適宜日本語へと翻訳し、データベース化した。こうして作成されたデータベースは、今後2年間の採用期間においてきわめて重要となるものである。第2に、アウトプット作業として、編著書を1冊、査読付き学術論文を3本発表した。それらの詳細に以下を参照のこと。
(抄録なし)
すべて 2014 2013 2012
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)
国際安全保障
巻: 第41巻4号 ページ: 85-101
40020031067
中東研究
巻: 第517号 ページ: 14-26
Mediterranean Review
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巻: 513 ページ: 41-52
日本中東学会年報
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110009480300
Annuals of Japan Association for Middle East-Studies
巻: Vol. 28, No.2 ページ: 199-203