研究課題/領域番号 |
12J11033
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
原 佑介 立命館大学, 衣笠総合研究機構, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
2,810千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 210千円)
2014年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2013年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2012年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 小林勝 / 植民者二世 / 植民地 / 植民地主義 / 戦後日本文学 / 在日朝鮮人文学 / 朝鮮戦争 / 引揚者 / 植民地朝鮮 / 朝鮮 / 五木寛之 / アルベール・カミュ |
研究実績の概要 |
本研究は、植民地期朝鮮で生まれ育つか幼少期以降をすごした後日本に引揚げた日本人の戦後文学において故郷がどのように表象されているかを分析し、そこに見られる植民地主義批判の歴史的意義を明らかにしようとするものである。三年目となる本年度は主に、同年(1934年)生まれの朝鮮植民者二世(ヨーコ・カワシマ・ワトキンスと西川長夫)の植民地・引揚げの叙述方式の比較分析および朝鮮植民者二世小林勝と在日朝鮮人二世金石範の日本語テキストにおける故郷表象の比較研究を進めた。 戦後日米同盟による朝鮮半島の植民地・分断体制の不可視化の力学を意図せずして暴露する形となったヨーコ・カワシマ・ワトキンスの「So Far from the Bamboo Grove」(1986)における日本人・朝鮮人表象およびアメリカ人表象の不在の歴史性を検討し、また同小説のアメリカ・韓国・日本での受容状況を比較検討した。また、帝国日本と戦後日本の連続性および戦後日本と朝鮮半島分断の深いつながりを朝鮮戦争休戦後から描き出してきた金石範の作品分析を行ない、戦後日本史とりわけ戦後日本語文学史における朝鮮戦争の歴史的重要性を考察した。これを踏まえ、小林勝と金石範のテキストにおける植民地朝鮮および分断朝鮮の表象の比較検討を行なった。これらの成果を、「戦後文学の『夜の声』――朝鮮戦争と戦後日本の誕生」西川長夫ほか編著『戦後史再考』(平凡社、2014年)にまとめた。これら日米韓のポストコロニアル作家たちの植民地関連のテキストを比較検討し、朝鮮植民者二世の戦後文学の現代的可能性を提起した。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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