研究課題/領域番号 |
12J40072
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
生物機能・バイオプロセス
|
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
大室 有紀 東京工業大学, 特別研究員(RPD)
|
研究期間 (年度) |
2013 – 2015-03-31
|
研究課題ステータス |
採択後辞退 (2014年度)
|
配分額 *注記 |
2,760千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 360千円)
2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2013年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | 蛋白質間相互作用検出系 / ホタルルシフェラーゼ / 薬剤探索 |
研究概要 |
蛋白質間相互作用検出系は、創薬・診断など幅広い分野で応用可能な重要技術である。私達は、ホタルルシフェラーゼ(Fluc)を応用して、新規蛋白質相互作用検出系FlimPIAを構築した。FIucの発光反応は、アデニル化反応とその後に続く酸化的発光反応の2段階に大別できる。FIimPIAでは、アデニル化反応はほぼ正常で、酸化的発光反応が非常に遅いFluc変異体(ドナー)と、逆にアデニル化反応が遅く、酸化的発光反応がほぼ正常な変異体(アクセプタ)を作製し、利用している。当該年度は、FIimPIAの改良を行った。 Flucはアデニル化反応から酸化的発光反応に移る際、その構造を変化させる。アクセプタを酸化的発光反応構造に、化学修飾、またはジスフィルド結合で固定した。FlimPIAにおいて最も問題となる、やや高いバックグラウンド発光は、アクセプタの残存アデニル化活性によるため、この改良によりバックグラウンド発光が著しく抑制された。その結果、シグナル/バックグラウンド比が従来のFlimPIAと比較して、約3倍、高くなり、抗炎症剤・抗癌剤であるrapamycinの検出感度が、従来のFlimPIAの約16倍に、蛋白質間相互作用検出系の汎用法であるProtein-fragment Complementation Assay (PCA)の約10倍に向上した。この改良により、薬剤探索の感度・効率を著しく向上できたと考える。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
まだ薬剤探索は行っていないが、当該年度に成功したFlimPLAの改良は、今後の薬剤探索の効率著しく向上させるものであるため。
|
今後の研究の推進方策 |
現在さらに、反応条件の最適化、及び、細胞内でより高い発光値を示すFluc変異体の取得ができつつある。また、実用化に向けての企業との共同研究を始め、蛋白質間相互作用検出系としてFlimPIA臨が確立するのが間近となった。 早急にFlimPLAを確立し、ペプチドライブラリーからの薬剤探索を行う。
|