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定常的機械刺激が誘起する粉粒体の相分離ダイナミクス

研究課題

研究課題/領域番号 12J40224
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 数理物理・物性基礎(実験)
研究機関千葉大学 (2013-2014)
東京大学 (2012)

研究代表者

稲垣 紫緒  千葉大学, 理学研究科, 特別研究員(RPD)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
研究課題ステータス 完了 (2014年度)
配分額 *注記
3,960千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 360千円)
2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2013年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2012年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード非平衡・・非線形物理学 / 非平衡散逸系 / 粉粒体物理学 / 非平衡・非線形物理学
研究実績の概要

大きさや形の異なる複数の種類の粉粒体を容器に入れ、機械的刺激によって擾乱を与えた際に誘起される分離現象の時空間ダイナミクスについて、実験と理論の両面から研究を行った。これまでは、円筒容器内に二種類の粒子を封入し、水平に設置して回転させることで粒子の分離現象を観察した。充填率と回転速度に依存して、粒子が分離して形成するバンドのパターンダイナミクスが複数現れることが分かった。この結果は2015年1月にPhysical Review Eに論文が受理されている。現在は、どのような粒子の組み合わせの時に分離現象がみられるか、明確な条件は明らかになっていない。粒子が分離する条件を定量的に評価するために、準2次元的な砂山の内部に分離した粒子の層が形成される現象における分離パターンと回転ドラムにおける分離の有無の対応関係について、実験を行っている。
このほか、鉛直加振する板の上に対掌性のある物体を置いた時の二次元的な運動モードについて、京都大学博士課程2年の久保善嗣氏と共同研究を行っており、今年度はそのモデル化において大きな進歩があった。対掌性のある物体は、棒の両端に円盤がついており、その円盤には穴があけられていて、重心が円の中心からずれるように設計されたダンベル粒子を用いている。鉛直方向に正弦波の振動を与えたときに、その加振強度によってダンベル粒子の重心運動がカオティックなモードから秩序的な回転運動に切り替わるのが観察されている。簡単な力学モデルを用いて、物体の両端についている粒子の運動方程式をたて、指向性のある運動モードの安定性について解析的な議論を行った。この現象は、等方的な励起に対して指向的な運動が実現されるという点で興味深いだけでなく、励起する方向に対して垂直な向きに粒子の運動が駆動されていることから、我々の回転ドラムの系と共通する非平衡散逸系特有のメカニズムがあると期待される。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(3件)
  • 2014 実績報告書
  • 2013 実績報告書
  • 2012 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2015 2014 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] Steadily oscillating axial bands of binary granules in a nearly filled coaxial cylinder2015

    • 著者名/発表者名
      Shio Inagaki, Hiroyuki Ebata, and Kenichi Yoshikawa
    • 雑誌名

      Physical Review E

      巻: 91 号: 1 ページ: 010201-010201

    • DOI

      10.1103/physreve.91.010201

    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 回転二重円筒での混合粉粒体のモード分岐 : 単調緩和から進行波、自律振動へ2014

    • 著者名/発表者名
      稲垣 紫緒
    • 学会等名
      日本物理学会 第69回年次大会
    • 発表場所
      東海大学(湘南キャンパス)神奈川県
    • 年月日
      2014-03-28
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [学会発表] Dynamic phase segregation in a co-axial rotating cylinder2013

    • 著者名/発表者名
      稲垣 紫緒
    • 学会等名
      International Conference on Mathematical Modeling and Application 2013
    • 発表場所
      明治大学中野キャンパス東京都
    • 年月日
      2013-11-27
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [学会発表] 粉粒体の相分離ダイナミクス : 回転二重円筒にみられる動的パターン2013

    • 著者名/発表者名
      稲垣 紫緒
    • 学会等名
      日本物理学会 2013年秋季大会
    • 発表場所
      徳島大学(常三島キャンパス)徳島県
    • 年月日
      2013-09-25
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [学会発表] 回転する二重円筒系での粉粒体の自発的分離の時空間パターン2012

    • 著者名/発表者名
      稲垣 紫緒
    • 学会等名
      摩擦、レオロジー、地震の新展開-異なる階層と舞台をつなぐ-
    • 発表場所
      京都大学基礎物理学研究所 (京都府)
    • 年月日
      2012-11-07
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [学会発表] 回転する二重円筒系での粉粒体の自発的分離の時空間パターン2012

    • 著者名/発表者名
      稲垣 紫緒
    • 学会等名
      第11回関東ソフトマター研究会
    • 発表場所
      東京大学物性研 (東京都)
    • 年月日
      2012-10-20
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書

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公開日: 2013-04-25   更新日: 2024-03-26  

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