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Th17細胞分化におけるMenin/TrxG複合体の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 12J56133
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 免疫学
研究機関千葉大学

研究代表者

渡邊 友紀子  千葉大学, 医学(系)・研究科(研究院), 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2012
研究課題ステータス 完了 (2012年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
2012年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードアレルギー・ぜんそく / 遺伝子 / 発生・分化 / 免疫学
研究概要

我々は、Th2細胞の機能維持にMeninが重要な役割を果たしていることをすでに報告している。本研究では、IL-17A産生においてMeninがどの部分を特異的に制御しているのか、どの分子と一緒に作用しているのか、Menin欠損により標的遺伝子への影響がいつ現れるのかを明らかにし、アレルギー性喘息モデルマウスを用いて多面的に病態形成への関与の解析を目指した。今年度は下記の実験を行った。
1.IL-17A産生におけるMeninの役割の検討
Meninの直接的な遺伝子発現制御を検討するため、遺伝子発現の調節を行なうRNAポリメラーゼII(RNAPII)のリン酸化状態(2P,5P)との関連性をChIPを用いて検討した。その結果、Menin欠損型ではRNAPIIの集積が障害されていることが分かった。
2.MeninによるTh17細胞関連転写因子への影響
IL-6の下流のSTAT3を欠損したTh17細胞を用いてIll7a遺伝子座へのMeninの結合能の変化をChIPにて検討した。その結果、Meninの結合はSTAT3に依存して起こることが判明した。
3.Meninによるマスター転写因子Rorc発現維持への影響
MeninはRorc (RORgtをコードしている遺伝子)の遺伝子座にも結合するが、野生型とMenin欠損Th17細胞のRorc遺伝子発現量は同程度であった。そこで、Th17細胞を長期培養し、Rorcの遺伝子発現を経時的に観察したところ、Menin欠損型では発現レベルが徐々に低下していた。
4.Menin欠損TL17細胞におけるアレルギー性喘息への影響
Menin欠損Th17細胞移入による喘息モデルマウスの肺胞洗浄液を調べると、野生型に比べ浸潤好中球数やサイトカイン濃度の減少が見られ、Menin欠損によりアレルギー性喘息が軽減されると結論づけた。

報告書

(1件)
  • 2012 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Regulation of memory CD4 T-cell pool size and function by natural killer T cells in vivo. 109(42) : 16992-16997 (2012).2012

    • 著者名/発表者名
      Iwamura, C., Shinoda, K., Endo, Y., Watanabe, Y., Tumes, J. D., Motohashi, S., Kawahara, K., Kinjo, Y., and Nakayama, T.
    • 雑誌名

      Proc. Natl. Acad. Sci. USA

      巻: 109 号: 42 ページ: 16992-16997

    • DOI

      10.1073/pnas.1203494109

    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Regulation of memory CD4 T cell pool size and function by NKT cells in vivo.2012

    • 著者名/発表者名
      Iwamura, C., Endo, Y., Onodera, A., Watanabe, Y., Suzuki, A., Kinjo, Y., and Nakayama, T.
    • 学会等名
      第41回日本免疫学会学術集会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2012-12-06
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [学会発表] Genome-wide gene expression profiling revealed a critical role for GATA3 in the maintenance of the Th2 cell phenotype.2012

    • 著者名/発表者名
      Sasaki, T., Onodera, A., Hosokawa, H., Watanabe, Y., Horiuchi, S., Yamashita, J., and Nakayama, T.
    • 学会等名
      第41回日本免疫学会学術集会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2012-12-05
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書

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公開日: 2013-04-25   更新日: 2024-03-26  

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