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レンチウイルスベクターによるHIV感染症の遺伝子治療

研究課題

研究課題/領域番号 13015201
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関筑波大学

研究代表者

中内 啓光  筑波大学, 基礎医学系, 教授 (40175485)

研究分担者 中村 幸夫  筑波大学, 基礎医学系, 講師 (60231479)
岩間 厚志  筑波大学, 基礎医学系, 講師 (70244126)
研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2001年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードエイズ / HIV / レンチウイルス / ベクター / 遺伝子治療 / 造血幹細胞 / CCR5 / 細胞内抗体
研究概要

本研究は造血幹細胞をターゲットとしたHIV感染症の遺伝子治療を目的とする。具体的には、HIVのCCR5コレセプターに対する細胞内抗体遺伝子を造血幹細胞に導入し移植することにより、幹細胞由来のすべての血液細胞内で抗原抗体反応がおこり、CCR5が細胞表面に発現されないためHIVの感染増殖が阻害されることを期待するものである。すでに米国の共同研究者が、抗CCR5細胞内抗体をCCR5陽性T細胞株(PM1)に発現させることによりin vitroでHIVの増殖を阻害することに成功している。一方、近年まで造血幹細胞への遺伝子導入は非常に困難であったが、レンチウイルスベクターの開発により造血幹細胞をターゲットとした遺伝子治療が現実的なものとなってきている。そこで、臨床応用に向けてベクターの安全性を高めるため、パッケージングコンストラクトからtat, vif, vpr, vpu, nef遺伝子を除き、ベクターのLTRプロモーター活性をなくした第3世代ベクターを作製した。このベクターは、ヒト造血幹細胞にサイトカインによる増殖刺激なしで、これまでのベクターと同等以上に高い効率で遺伝子導入できることがNOD/SCID免疫不全マウスを用いたin vivoの系で確認された。
さらに第3世代ベクターは、ヒトよりもはるかに純度の高いマウス造血幹細胞にも高い効率で遺伝子導入できること、WPRE(woodchuck hepatitis virus posttranscriptionol regulatory element)を挿入したベクターでは発現レベルが飛躍的に上昇すること、cPPT(central polypurine tract)sequenceを挿入することにより導入効率が上がることがわかった。また、CMV,PGK, EF-1α各プロモーターを比較検討した結果、EF-1αが最もすぐれていることが判明した。現在、抗CCR5細胞内抗体遺伝子を組み込んだ第3世代レンチウイルスベクターを作製し、臨床応用の前段階としてサルを用いたin vivoでの抗HIV効果を検討中である。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Tahara-Hanaoka, S., Sudo, K., et al.: "Lentiviral vector-mediated transduction of murine CD34^-hematopoietic stem cells"Exp. Hematol.. 30巻. 11-17 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Zhou S, et al.: "The ABC transporter Bcrp1/ABCG2 is expressed in a wide variety of stem cells and is a molecular determinant of the side-population phenotype"Nat Med. 7巻. 1028-1034 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Hiromitsu Nakauchi, et al.: "Quantitative assessment of the stem cell self-renewal capacity"Ann N Y Acad Sci. 938巻. 18-25 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Kaneko S, et al.: "Simplified Retroviral Vector GCsap with Mirine Stem Cell Virus Long Terminal Repeat Allows High and Continued Expression of Enhanced Green Flouresoent Protein by Human Hematopoietic Progenitors Engrafted in Nonobase Diabetic/Severe Combined Imundeficient Mice"Hum Gene Ther. 12巻. 35-44 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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