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HIV-1の新しい薬剤耐性のメカニズムの解析

研究課題

研究課題/領域番号 13015218
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関熊本大学

研究代表者

遊佐 敬介  熊本大学, 医学部, 助手 (30200869)

研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2001年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードHIV-1 / 薬剤耐性 / プロテアーゼ / プロテアーゼ阻害剤
研究概要

HIV-1の大きな特徴の一つはvirus populationの不均一性である。不均一性は薬剤耐性、細胞指向性、宿主免疫からのエスケープなどに深く関わっている。in vitroで不均一なvirus populationを扱うことができれば、上記の現象を解析するのに有用な系となる。protease inhibitorに対する耐性の場合は、その多くがproteaseに変異が入る。そこで、本研究では、臨床でつかわれているプロテアーゼ阻害剤耐性と関連する11個のアミノ酸変異を選び、これらのランダムな組み合わせを前もってHIV molecular clones のprotease領域に組み込んだ耐性関連変異HIV-1ライブラリー(2×10^5個の独立のクローンをふくむ)を作製し、これを用いて薬剤耐性獲得のメカニズムを検討してきた。その結果以下のことが明らかになった。
(1)野生株を50%抑制するプロテアーゼ阻害剤(ritonavir)濃度(IC_<50>)で増殖してくるウイルスは、極めて多様性に富んでおり、ごく低濃度の薬剤では多様な耐性関連変異をもつクローンが集積してくる可能性がある。
(2)IC_<50>の10倍の薬剤濃度では臨床全離株でみられる薬剤特異的な変異が選択される。
以上から、このよりなHIV-1ライブラリーは、新規の薬剤の既存の耐性ウイルスへの評価、従来までのin vitroでは選択できなかった増殖能の低い耐性ウイルスの解析などに有用であると考えられた。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Song, W., Yahara, S., Maeda, Y., Yusa, K., Tanaka, Y., Harada, S.: "Enhanced infection of an X4 strain of HIV-1 due to capping and colocalization of CO4 and CXCR4 induced by capsianoside 6, a deterpene glycoside"Biochem. Biophys. Res. Comm. 283. 423-429 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Yusa, K., Song, W., Bartelmann, M., Harada, S.: "Construction of HIV-1 library carrying a set of random Combination of one to amino acid substitutions in protease associated with protease inhibitors resistance"J. Virol.. 76. 3031-3037 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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