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感染個体内におけるHIV-1逆転写中間体に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13015222
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

加藤 真吾  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (10177446)

研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2001年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードHIV-1 / 逆転写 / RNA-DNAハイブリッド / PBMC / PCR / 単球 / マクロファージ / メモリーT細胞 / ナイーブT細胞
研究概要

昨年度までの研究において、HIV-1の逆転写中間体であるRNA-DNAハイブリッドが感染者の末梢血単核球(PBMC)中に存在することを明らかにした。本年度は、このハイブリッドの量がウイルスの活動性とどのような関係があるかを検討するとともに、PBMC中のどの細胞群に主に存在しているのかを調べた。
HIV-1 RNA-DNAハイブリッドの定量は、感染者PBMC由来DNAを制限酵素Mse Iで消化した後、competitive nested PCR法によって行った。ウイルス分離は、感染者と健常者のCD8陽性T細胞除去PBMCを混合し、抗CD3抗体による刺激後7日間培養することによって行った。細胞群の分離は、各種の細胞表面マーカーに対する抗体が結合したDynabeads M-450を用いて行った。
26症例について検討を行った結果、ウイルス分離の成否に対して最も高い相関を示したのはハイブリッド量で(P=0.002)、次に血漿HIV-1 RNA量であった(P=0.073)。プロウイルス量とはほとんど相関がなかった(P=0.1)。
プロウイルスは主に非活性化CD4細胞群に存在していた。一方、ハイブリッドは、活性化CD4細胞群と非活性化メモリーCD4細胞群に存在していたが、単球/マクロファージ群や非活性化ナイーブ細胞群では検出されなかった。
以上の結果から、ハイブリッドの量は、感染個体内における感染性HIV-1の量的指標となることが示唆された。また、細胞に感染した後のHIV-1の動態が、細胞群によって大きく異なっていることがわかった。この差異が臨床経過とどのような関連があるのかを研究することが重要であると考えられる。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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