• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

造血細胞におけるNotchシグナル伝達に関わる分子の同定とその機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 13016205
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関東京大学

研究代表者

黒川 峰夫  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (80312320)

研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードNotch1 / 造血細胞の分化 / Notch2 / リガンド / 細胞内領域 / 切断 / 核内移行 / リン酸化
研究概要

Notchは細胞膜に存在するレセプターで、そのシグナルは細胞の分化を抑制し、細胞の運命決定を調節する。ヒトではNotch1からNotch4までの4種類が知られている。Notch1はTAN-1とも呼ばれ、もともとT細胞性白血病の染色体転座において再構成を受ける遺伝子として同定された。またトランスジェニックマウスを用いた解析により、NotchシグナルはT細胞や骨髄球系細胞の分化方向の決定にも関与することが明らかとなっている。このようにNotchは造血細胞の悪性化や分化決定機構に重要な役割を果たす分子と考えられる。Notchファミリーのうち、Notch1については少なくともDelta1、Jagged1、Jagged2の3つのリガンドが知られており、リガンドとの結合によってNotch1はその細胞内領域が切断されて、核内に移行すると考えられている。しかし、他のNotchファミリーのリガンドやシグナル伝達機構の詳細は不明である。われわれはNotch2に関して、対応するリガンドとリガンド結合以降のシグナル伝達機構を解析した。Delta1、Jagged1、Jagged2はすべてBaF3細胞上のNotch2に結合した。これらのリガンドが結合してから15分以内にNotch2の膜貫通領域が切断され、細胞内領域は核内に移行した。また切断されたNotch2の細胞内領域は、時間とともに高度にリン酸化を受けた。活性型Notch1は核内で転写因子RBP-Jκと結合して機能し、RBP-Jκが活性化するプロモーターを用いたレポーターアッセイ法は、Notch1のシグナル伝達を鋭敏に検出することができる系であるが、BaF3細胞におけるNotch2へのリガンド結合によってもRBP-Jκ反応性プロモーターが著明に活性化された。以上の結果より、Notch2に対応するリガンドおよびリガンド結合後のNotch2の活性化の機構が明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Izutsu, K., Kurokawa, M., Imai, Y., Maki, K., Mitani, K., Hirai, H.: "The corepressor CtBP interacts with Evi-1 to repress TGF-β signaling"Blood. 19. 2815-2822 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Hirai, H., Izutsu, K., Kurokawa, M., Mitani, K.: "Oncogenic mechanisms of Evi-1 protein"Cancer Chemother Pharmacol. 48. S35-S40 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Imai, Y., Kurokawa, M., Izutsu, K., Hangaishi, A., Maki, K., Ogawa, S., Chiba, S., Mitani, K., Hirai, H.: "Mutations of the Smad4 gene in acute myelogeneous leukemia and their functional implications in leukemogenesis"Lettkemia Lymphoma. (in press).

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Izutsu, K., Kurokawa, M., Irnai, Y., Ichikawa, M., A.sai, T., Maki, K., Mitani, K., Hirai, H.: "The t(3;21) fusion product, AML1/Evi-1, blocks AML1-induced transactivation by recruiting CtBP"Oncogene. (in press).

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi