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インド聖典解釈学における統合理論の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13018201
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 人文・社会系
研究機関北海道大学

研究代表者

吉水 清孝  北海道大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (20271835)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードクマーリラ / Tantravarttika / 聖典解釈 / 定期祭 / bhavana
研究概要

本年度は,「古典学の再構築」最終年度にあたるため,公募研究をまとめ成果報告として提出すると共に,総括班研究報告,及び所属するA02班(本文批評と解釈)全体の成果報告にも寄稿した。まず公募研究の成果報告は,「クマーリラによる読者意識の二つの次元」という副題のもとに,第I期公募研究においてその存在を明らかにしたクマーリラの解釈学の二つの側面,即ち,個人の行為分析とヴェーダを構成する文相互の階層性分析という二つの側面の相互の関わりを更に明確化するため,『原理の評釈』第2巻第3章部分を主とした研究により,クマーリラが,祭式文献を読む読者個人の意識を支えるものとして,二つの次元を想定していることを明らかにした。即ち,クマーリラ以前から聖典解釈学派で意識されていた,テキストを読み進むにつれ既有知識をもとに新規知識を拡大していくテキスト認識の次元と,クマーリラが新たに導入した,行為の前提となる所与の状況設定と目的達成のために行使する手段との対比による,個人の実践にかかわる次元である。総括班研究報告では,「古典学の歴史」のうち「インド学の現状(第2次大戦後)」を担当した。世界的に見ると,戦前までのインド学はヴェーダ学が中心であったが,戦後急速に,叙事詩とヒンドゥー教聖典,法典と文法学,及び哲学思想の種々の流派への関心が高まり,原典校訂と翻訳,更に内容の研究が盛んにおこなわれてきた研究史の概要を報告した。A02班全体の成果報告では,「インドにおける本文批評と解釈の特色」のうち,「ミーマーンサー学派のテキスト解釈法」の1節を担当した。ミーマーンサー学派において,或る文の記述対象となっている祭式構成要素が,祭式を構成する他のどの要素が完成するために用いられるのかを確定する解釈の基準を,どのように考えていたのかを紹介した。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 吉水清孝: "クマーリラにおける定期祭の意義付け"印度哲学仏教学. 17. 20-35 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 吉水清孝: "クマーリラにおける個人と個人を超えるもの"古典学の再構築. 12. 5-13 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 吉水 清孝: "規定の働きの遷移について-Tantravarttika第2巻第2章より"印度哲学仏教学. 16. (75)-(92) (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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