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イスラーム哲学におけるアリストテレス『デ・アニマ』受容と霊魂論の展開

研究課題

研究課題/領域番号 13018213
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 人文・社会系
研究機関東京学芸大学

研究代表者

小林 春夫  東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (70242229)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードイスラーム / 霊魂論 / 照明学派 / スフラワルディー / シャフラズーリー / 写本研究 / アリストテレス / シャハラズーリー / イブン・カンムーナ / イスラーム哲学
研究概要

1.シャハラズーリー著『比喩と象徴』に関する写本研究とテクストの校訂。(1)Nuruosmaniye, (2)Shehit Ali, (3)Carullah, (4)Laleli, (5)Escorial, (6)Ragip Pasha, (7)Haji Mahmut, (8)Landberg, (9)Vaticanの9写本を詳細に比較検討した結果、同書の写本は(1)(3)(5)(9)と(2)(4)(6)(7)(8)の2系統に分類しうること、前者の系統の方が原本により近く、かつ語法的にもより優れたテクストを伝えていることが明らかになった。そして、この知見をふまえて、(1)(3)(4)(5)(6)の5写本により同書を校訂し、アラビア語のクリティカル・エディションを完成させた。
2.イスラーム照明学派の展開に関する研究。イスタンブールを中心に照明学派に関する文献資料を調査し、その伝存状況と内容とを確認した。その結果、トゥーディー(『閃光の書』註解)やアブハリー(『真理の開示』)などの著作に見られるように、スフラワルディーの思想的影響はこれまで考えられていたよりも早い時期に、またより広範囲に及んでいることが明らかになった。さらに、ムサンニファク(シャールーディー)(『味得の言葉』註解)に見られるように、照明学の伝統とスーフィズムの伝統とが融合している事例も見いだされた。
3.スフラワルディー著『開示の書』の注釈に関する研究。同書に付されたシャハラズーリーおよびイブン・カンムーナの注釈を取り上げ、同書の中心問題の一つである「自己意識」がいかに解釈され受容されたかを具体的に明らかにした。また、従来の見解とは異なり、イブン・カンムーナの注釈の方がシャハラズーリーのものよりも時期的に先であり、後者は前者の影響を強く受けていることを明らかにした。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 小林 春夫: "イスラーム哲学におけるアリストテレス『デ・アニマ』受容と霊魂論の展開"「古典学の再構築」総括班編『第I期公募論文集』. 202-209 (2001)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] Haruo Kobayashi, Shigeru Kawada: "Islamic Studies : Toward the Depth of a Civilization"Orient. XXXVII. 7-20 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 小林春夫他多数: "岩波イスラーム辞典"岩波書店. 1247 (2001)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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