研究課題/領域番号 |
13018214
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
佐野 泰雄 一橋大学, 大学院・言語社会研究科, 教授 (60126076)
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研究分担者 |
寺崎 昌男 桜美林大学, 大学院・国際学研究科, 教授 (20062573)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | レトリック / 国語教育 / フランス文学 / フランス大学 |
研究概要 |
本研究は、高等教育における学生の問題発見能力、論理構成能力、自己表現能力の養成のための、具体的な教育方法を開発することを目的として企画された。本来、こうした能力の養成は、高等教育段階に達する以前の中等教育課程、特に国語科教育で組織的に始められているべきものであろう。もし、現在、大学生に期待される上記能力が彼らに欠けているとすれば、それは中等教育のシステムに問題の一端が潜んでいる可能性がある。このように考えて、当該研究の最初の作業を、現行の中等教育課程における国語科教育の調査から始める事にした。こうした調査を行う場合、異なった文化圏の同様の教育システムと比較対照すれば、日本の国語教育の特質が浮かび上がってくるだろう。参照モデルとして、フランスの中等教育おける古典教育、文学教育を選び、比較調査を実施した。その結果、現在の日本の国語教育には、上記諸能力を未開発の状態に置いているという面も確かにあること、これに対処するためには、第1に、批評表現力養成のために、いくつかの文章構成形式を「型」として与え、その型に自分の思考を流し込ませる「引き上げ式」技術教育をおこなう、第2に、数学で1次方程式、連立方程式などなどをツールとして学ぶように、国語においても、素材分析のためのツール(いくつかの二項対立概念のペア、物語の視点など)を単元として学ばせ、その運用を習得させる、といった方策があることを指摘した。しかし、こうした方向での改善が現実化するには、まだまだ時間が必要であろう。であるとすれば、大学がある種の転換教育として、批評的表現能力養成のための授業を編成することが求められるだろう。その教育内容は、上に掲げたふたつの措置(「型」による引き上げ式表現教育、とツールの習得)が中心になろうが、カイム・ペレルマンの言う「論証の型」を取り出すドリルもそこに加えることができるかもしれない。
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