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10?13世紀東アジア史の歴史文献研究-元代における『遼史』『金史』『宋史』編纂を中心として

研究課題

研究課題/領域番号 13018222
研究種目

特定領域研究

配分区分補助金
審査区分 人文・社会系
研究機関京都大学

研究代表者

古松 崇志  京都大学, 人文科学研究所, 助手 (90314278)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード元代史 / 『遼史』『金史』『宋史』 / 歴史編纂(正史) / 女真族 / 中国江南禅宗 / 日中文化交流史 / 遼宋金時代 / モンゴル時代 / 正史 / 歴史編纂
研究概要

10世紀から13世紀にかけての東アジア史とは、遼(契丹)の成立と唐朝の崩壊よりモンゴル帝国(元)が女真(金)・南宋政権を滅ぼすまでの時期、すなわち、おおよそ前半期には遼と北宋とが、そして後半期には金と南宋とが並立した時期を指す。この時代の歴史を知るための基本史料は、元代に中国歴代王朝の伝統にのっとって編纂された正史『遼史』『金史』『宋史』である。本研究では10〜13世紀の東アジア史を明らかにするべく、その基本史料であるこの三つの正史に関わる研究を行った。
まず、元代における三史編纂過程に関する研究である。元代における正史の編纂は正統問題によって遅延したというのが通説であるが、実際には政権の歴史編纂の方針は遼・金・宋の三つの正史を公平に立てるという編纂で一貫していた。本研究では一二三四年に脩端という人物によって書かれた「辯遼宋金正統」という文献を取りあげて訳注・研究を行った論文を発表し、その事実をあとづけた。
次に、金代の歴史『金史』の内容に関する研究に着手した。現在のところ、巻一「世紀」という金国建国以前の歴史を記した部分に関する政治史的分析を進めつつある。
元代の正史編纂に関する研究を進めるにあたっては、背景となる元代の出版や文化政策の知識が必要となる。その一例として、元代に出版された禅籍『勅修百丈清規』という書物について、政治史・文化史の側面からの研究を同時進行した。この研究は、日本・中国・韓国の国境を超えた出版文化史の解明を目指して組織され、研究代表者もその一員として参加した領域横断的共同研究班「日中韓版本研究会」における研究の一環として行われた。研究代表者はこの研究組織参加メンバーを中心に進められた平成十四年度京都大学附属図書館展示会「学びの世界-中国文化と日本-」の企画・展示にたずさわり、京都大学附属図書館に所蔵される貴重な漢籍の紹介を行った。

報告書

(2件)
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 古松 崇志: "『勅修百丈清規』版本小考"古典学の再構築ニューズレター. 12号. 72-77 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 古松 崇志: "元代江南の禅宗と日本五山-『勅修百丈清規』の成立と流伝-"古典学の現在. V. 127-147 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 古松 崇志: "脩端「辯遼宋金正統」をめぐって-元代における『遼史』『金史』『宋史』三史編纂の過程-"東方学報 京都. 75冊(未定). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 古松 崇志: "女真開国伝説の形成-『金史』世紀の研究-"文部科学省科学研究費特定領域研究 古典学の再構築研究成果報告. (未定). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 京都大学附属図書館(編): "平成十四年度京都大学附属図書館公開展示会図録 学びの世界-中国文化と日本-"京都大学附属図書館・京都大学総合博物館 京都大学大学院文学研究科. 178 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 古松崇志: "元代カラホト文書解読(1)"オアシス地域研究会報(総合地球環境学研究所オアシスプロジェクト研究会). 1巻1号. 37-47 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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