研究課題/領域番号 |
13018230
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
赤松 明彦 京都大学, 文学研究科, 教授 (80159326)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 古典インド言語哲学 / ジャイナ教哲学 / バルトリハリ / 魂論 / 言語哲学 / 言語論 / インド哲学 / 哲学 / インド / 比較論 / 比較思想 / 文法学 |
研究概要 |
本研究は、古典インドの言語論・言語哲学の特質と展開を、テキストの精密な読解と比較論的な観点からの再検討を通じて明らかにすることを目的としたものであった。前年度までにほぼ完了していた、古代インドの言語哲学者バルトリハリの主著『ヴァーキヤ・パディーヤ』全体の読解研究を受けて、最終年度である本年度は、ジャイナ教論書のうちの『ドゥヴァーダシャーラ・ナヤ・チャクラム』および『サンマティ・タルカ・プラカラナ』に見られるプラフマニズム言語論に対する批判を分析することを個人研究における課題とした。また同時に、他分野・多領域の研究者との討議・共同研究を通じて、西洋やイスラーム世界における言語論・言語哲学についての知識を深化させ、古典インドの言語論・言語哲学の比較論的再検討を行うことを目的とした。 ジャイナ教論書に見られる言語論批判の検討については、『ドゥヴァーダシャーラ・ナヤ・チャクラム』第5章の研究を終え、ジャイナ教論書における正統文法学派とバルトリハリ思想の位置づけについての検討を終えた。 言語論・言語哲学を専門とする諸領域の古典研究者との討議・共同研究の方は、所属する「古典の世界像」班の共同研究テーマが「魂論の諸相」となったことから、十分には行えなかったが、「魂と言語」の問題については十分に考究する機会を得た。 所属するA04班「古典の世界像」班の共同研究テーマ「魂論の諸相」に関連しては、その成果として「魂論の諸相-古代インドにおける魂と自己の問題」を論文として提出した。 さらに申請者は公募研究に採択された者であるが、総括班報告の一部として「インド学史:近代インド学の成立(サンスクリットの発見から第2次世界大戦まで)」の執筆を分担した。
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