研究課題/領域番号 |
13019101
|
研究種目 |
特定領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
|
研究機関 | 東京外国語大学 (2002) 大阪外国語大学 (2001) |
研究代表者 |
中川 裕 (2002) 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (70227750)
稗田 乃 (2001) 大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (90181057)
|
研究分担者 |
中川 裕 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (70227750)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
|
キーワード | 危機言語 / 言語変化 / コイサン諸語 / チャド諸語 / バントゥ諸語 / ブラ語 / ガンダ語 / グイ語 / 言語接触 / 言語崩壊 / アフリカ / コイサン語 / サミア語 / クマム語 / アンコーレ語 / ニョレ語 |
研究概要 |
前年度までに蓄積してきた、コイサン諸語コエ語族ガナ語群の統語論、音韻論、声調論の資料を総合し、それらの重要な側面を記述した。また、日本国内のコイサン研究者を訪問して、ガナ語群グイ語の語彙に関する情報交換や討議を行い、その結果(とくに意味記述に関する情報と討議結果)を、構築進行中のグイ語語彙データベースに組み入れた。さらに、この語彙データベースの意味記述の重要な部分を英訳し、英語による公開の準備に着手した。 以上に加えて、研究協力者をナイジェリアとウガンダに派遣し、以下(1)(2)のような調査研究を行った。 (1)ナイジェリア北部に分布するチャド語系少数民族語であるブラ語の記述調査:主にブラ語の名詞形態論の解明を目的とした調査を行い、特に可譲渡/不可譲渡性がこの言語における名詞分類の根幹を成すこと、また屈折的な形態論を持つ多くのチャド諸語に対し、この言語が主に膠着的な手法で語形成を行い、さらに語形成の方法として重複が重要な機能を果たしていることなどを説明する論文を作成した;またブラ語の語彙調査も継続して行い、音声の録音資料などを収集した。 (2)ウガンダのにおける言語使用と言語態度についての調査:首都カンパラの7つの地域およびウガンダ東部のトロロ・ディストリクトのブタレジャで社会言語学的調査を行った。その結果、各調査地点でのリンガフランカ(ガンダ語)と民族語の使用についての諸側面が明らかになり、また、それらの言語に対する言語態度(とくに重要なのはリンガフランカヘの反対意識と民族語保持意識)の実態が明らかになった。
|