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教師としての映像視聴能力を育成するための構造分析方法の有効性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 13020214
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 人文・社会系
研究機関上越教育大学

研究代表者

南部 昌敏  上越教育大学, 学校教育総合研究センター, 教授 (90143627)

研究分担者 浦野 弘  秋田大学, 教育文化学部, 教授 (50185089)
研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード映像視聴能力 / 教師教育 / 高等教育 / 映像番組 / 構造分析 / 関連構造図描画システム
研究概要

本研究では、映像視聴能力の育成を目指した教員養成プログラムの開発の一貫として,学習者を対象とした映像教材の構造に着目した分析的視聴に関する実験を通して、その条件として,「キーショット」、「キーワード」及び「タイトル」のどの条件が組み合わされたときに、より有効な関連構造図を描くことができるかを比較検討した。また、構造図の描画にパーソナルコンピュータの映像編集機能を活用する方法として,関連構造図描画システムの開発をした。
本研究では、映像教材の要素である個々のシーンの関連性に着目して、教材の構成を分析的に捉え、その結果から、制作意図の把握や映像の表現技法・工夫を理解することが可能であるという仮説にもとづき、次のような前提により、映像視聴能力を育成できると考えた。(1)映像教材は、一つのメッセージを伝える映像の最小単位である「シーン」により構成されている。(2)シーンの持つ意味や特徴は、そのシーンを代表するショットである「キーショット」、そのシーンを代表することばである「キーワード」、及び、そのシーンに付与する「タイトル」で表現することができる。(3)抽出した「キーショット」、「キーワード」及び「タイトル」の相互の関連を考え、言葉を用いて各シーンを結びつける。さらに、その結びつきから、意味のある単位毎にまとまりをつくり、関連づけることで構造図を描くことができる。(4)上記の手順により、映像教材の構造に着目した分析的視聴と内省的振り返りによって教材全体を貫く主題、制作意図及び表現技法の把握と理解をすることができる。以上のような前提に基づき,NHK学校放送番組10min.ボックス「遺跡発見三内丸山遺跡」(1998.4.20放送、10分)を用いて,教員養成大学の2年生80名を対象とした実験を行なった。
その結果,キーショット、キーワード、タイトルを組み合わせることにより、映像教材の主題、制作意図、及び表現技法の把握と理解に有効な関連構造図を描くことができることが示された。また,パーソナルコンピュータ上での作業を可能にすることで、編集作業の効率化、構造図の一意性の保証、構造図作成過程評価の実現が期待して,パーソナルコンピュータの映像編集機能を活用した関連構造図描画システムを開発した。学生を対象に試行した結果、有効に機能することが示された。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 浦野弘, 南部昌敏: "番組構成に着目した分析的視聴方法の検討"日本教育工学会研究報告集. JET2000-6. 7-14 (2000)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 浦野弘, 南部昌敏: "映像教材の構造に着目した分析的視聴方法の研究開発-キーワード・キーショット抽出にもとづく構造図の比較分析-"日本教育メデイア学会第8回大会発表論文集. 16-17 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 南部昌敏, 浦野弘: "教師としての映像視聴能力を育成するための構造分析方法の検討"日本教育工学会第17回大会講演論文集. 715-716 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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