研究課題/領域番号 |
13020223
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
松井 啓之 京都大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (90272682)
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研究期間 (年度) |
2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | ゲーミングシミュレーション / 教育工学 / ネットワーク / 社会的ジレンマ / 意思決定 / U-Mart / 仮想市場 |
研究概要 |
本研究では、基礎教育で利用可能な教育ゲームについて、教室で行うために必要となる教材および学習のための支援サーバ、ネットワーク上で実際にゲームが行えるゲームサーバを整備し、ゲーミングシミュレーションが教育で利用可能な環境を構築した。 具体的には、杜会において、不法投棄するフリーライダーの影響とその監視コストのジレンマを理解する「廃棄物ゲーム」および経済システムにおける多主体の取引交渉を抽象化し、その仕組みを理解させる「スペースゲーム」をゲームサーバ上に実装した。ただし、オンラインでのグループ内のコミュニケーションは想定していないので、「スペースゲーム」は、1クライアントが1主体として、主体が複数メンバーで構成されていた場合でもチーム内のコミュニケーションはオフラインで行うという制約がある。また、インターネット上に株価指数の仮想市場を構成することにより、複雑な価格変動を行う金融市場の市場取引を模擬的に体験することができ、テクニカル分析やファンダメンタル分析など、株式投資の基本的手法と高度な意思決定の場を提供する「仮想市場(U-Mart)サーバー」に関しては、別途U-Mart研究会で開発し、配布しているサーバとクライアントを利用している。 本研究で取り上げた教育用ゲームの多くは、コンピュータなど利用せずに教室で行うことが可能であるので、支援サーバーには、個人と集団の意思決定の差異を得点によって評価できる「NASAゲーム」を加え、実際にゲームを行う際に必要となる各種配布用資料、ゲームの手引き、マニュアルに加え、ゲームを行う立場であるファシリテーター用のマニュアル、実際に行われたゲームの記録などの関連資料などを提供している。 なお、今回開発したゲーミングシミュレーション環境は、http://www.gs.econ.kyoto-u.ac.jp/にて、一般に公開する予定である。
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