研究課題/領域番号 |
13020232
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
光田 基郎 徳島大学, 総合科学部, 教授 (90038480)
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研究分担者 |
樫田 美雄 徳島大学, 総合科学部, 助教授 (10282295)
三隅 友子 徳島大学, 総合科学部, 助教授 (20325244)
中村 純作 徳島大学, 総合科学部, 教授 (20035695)
廣瀬 等 琉球大学, 教育学部, 助教授 (60274875)
西村 美東士 徳島大学, 開放実践センター, 助教授 (90237743)
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研究期間 (年度) |
2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 遠隔授業 / 受講態度 / 思考動機 / 自己像確認 / 日本語教育 / 臨場感 / ヒューマンインタフエイス / 評価 |
研究概要 |
(1)遠隔授業の実施後にアンケート調査を行い、その雰囲気と受講態度の規定要因として(イ)自分の発言への共感が得られるとの期待、(ロ)自己表現の意欲、(ハ)集団内で自己像確認の要求を挙げたほか遠隔授業のイメージの特徴としては動的な明るさと自己表現への不安を挙げた。これらは昨年までの成果(光田、認知科学会発表、'00,'01)を支持する結果である。(ニ)遠隔授業で、思考動機の主成分として、複雑な課題の選択、積極性と課題の抽象性とを挙げた。以上の成果は、遠隔学習におけるヒューマンインターフエイスを構築する際に、行為の実行とその成果の評価の双方の規定要因と考える。これらの結果は認知科学会と国立メデイア教育開発センター紀要に投稿予定である。(光田)。 (2)留学生にSCS画面上で日本語のスピーチを行わせ、他大学で画面を見てこれを評価する方法で遠隔授業(三隅)を行った。この方法は、日本語スピーチのみでなく、日本人学生に日本語教育の実技指導を行う際の手段となる。この技法の今後の展開の可能性について提言を試み、投稿準備中である(三隅ほか)。 (3)遠隔講義と、そのビデオ録画を視聴する条件との対比を試みた実験を行い、臨場感と心理的緊張(ライブ感)が受講態度、特に自己制御と自己評価とを促進する傾向に関する調査結果を報告した(廣瀬)。 (4)社会人対象の遠隔教育において、受講生が「自己像」を明確にすることが参加と討論の意欲向上に結び付くとの指摘を試み、当学紀要に論文を投稿中(西村)である。以上が、投稿可能な成果の概略である。 (5)以上の結果のいずれもが、遠隔授業に関するヒューマンインターフエイスの下位技能である行為の実行とその成果の評価のステップに対応する。これらのヒューマンインターフエイスの巧緻化によって遠隔学習を改善し、さらに英国スワンジー大との合同ゼミ(コーパス言語学)を実現すべく基礎的な条件整備と資料の集積が課題となる。
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