研究課題/領域番号 |
13020235
|
研究種目 |
特定領域研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
井上 奈良彦 九州大学, 大学院・言語文化研究院, 助教授 (90184762)
|
研究期間 (年度) |
2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2001年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
|
キーワード | CMC / コンピューター / 三次元仮想空間 / コミュニケーション / チャット / 英語教育 / ディベート / 反対尋問 |
研究概要 |
1.文献収集 (1)コミュニケーション関連(特にCMCとCMCを利用した外国語教育関連)の図書・論文などの目録データベースを作成した。特に、CMC研究についてはアメリカの大学を中心とする最新の博士論文を入手した。 (2)また、その一部を収集しCMCの外国語教育への利用を中心に概要をデータベースに付した。 2.CMCを用いた英語授業中の学生のコミュニケーション行動分析 (1)データの収集。平成13年度に研究代表者が担当したCMCを利用した実際の英語授業において、学生のグループのなかのコミュニケーションを、学生の行動のビデオとチャットのログを記録した。 (2)データの記号化。談話分析の手法を中心に、学生の行動と会話の内容を、文字化・範疇化し、時間軸に沿ったコミュニケーションの推移を記号化した。 (3)上記の分析から、学生が英語授業でチャットを用いる場合の問題点、英語によるコミュニケーションのパターンや問題点を分析した。ここではいわゆる「会話分析(エスノメソドロジー)」的手法を併用した。 (4)分析の結果、学生は高度な内容の論題を話題とする英語教育ディベートにおいて、チャットを用いて反対尋問を行う際、一見発話頻度が非常に少なく、「会話」は断続的に進行しているように見受けられる。しかし、そこには参加者から見れば連続するコミュニケーションの過程があり、学生はかならずしも「さぼっている」わけではないことが明らかになった。このようなチャットの英語教育での有効性は同様の口頭での活動と厳密に比較して検討する必要がある。
|