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「とらえなおし」「わかりなおし」のツールとしてのマルチメディア利用の方法

研究課題

研究課題/領域番号 13020247
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 人文・社会系
研究機関関西大学

研究代表者

田中 俊也  関西大学, 文学部, 教授 (40171780)

研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2001年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードマルチメディア / 教師 / コンピュータ利用 / 知識 / 教え / 学び / 理解 / 国際比較
研究概要

まずは知識形成や運用、教え-学びについてのさまざまな考え方から、代表的な6つの対立する考え方(「哲学」)を決定した。次にその対立哲学項目を含む調査票をまず英語で作成し、ドイツ語、韓国語のネイティブ・スピーカーを介してそれぞれの言語に翻訳し、日本語を含む4カ国語の調査票を作成した。それを、各国の現場の教師に配布・回収した。
主要な結果はまず、知識獲得時に具体的教材を使うか抽象的教材を使うか、についてはどの国でも圧倒的に具体的教材がいい、としていた。同様に、知識を現実場面で有効に使うためには、教室での教授活動で現実事例を用いるべきである、とする意見も4カ国ほぼ共通であった。さらに、もっともよく学習ができるのは、協同した状況であることについても国によるちがいはなかった。学習の転移の可能性については、アメリカと韓国でそれを認める傾向にあり、獲得した知識の想起については、ドイツで圧倒的に「知識は特定のものとして想起される」という意見が多い。また、学びが主体的に行われるのがいい、とするのは日本の教師がもっとも多かった。
「哲学」とコンピュータの利用の関係では、特にアメリカにおいて、生徒の受容的態度重視の教師は「使わない」のが40%を超え、逆に、主体的学び重視の教師は「いつも使う」又は「よく使う」が40%であった。また、コンピュータを使う理由については、アメリカや韓国では「校務の時間を節約することができる」といった、CMI的な使い方をその理由にあげているのが多いが、日本では、「自分で学ぶことができる」といった、自主的学びの契機として捉えていることが分かった。さらに、日本の教師がもっとも多く、「自由にいろんなレベルのイメージや表現を行ったり来たりできる」から、という理由をあげていた。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 田中俊也: "創造的な学びの教室実現に必要な教師の意識改革"授業研究21(明治図書). No.527. 15-16 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Tanaka, T., Simon, H.A.: "Simon Says(1) : On Physical Symbol Systems"Bulletin of the Faculty of Letters, Kansai University. 50(3). 37-52 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Tanaka, T., Simon, H.A.: "Simon Says(2) : On Situated Learning"Bulletin of the Faculty of Letters, Kansai University. 50(4). 59-76 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 田中俊也: "「教える」知識・「学ぶ」知識-知識表象の4つのレベル-"教育科学セミナリー. 33. 43-52 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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