研究課題/領域番号 |
13021245
|
研究種目 |
特定領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
|
研究機関 | 京都ノートルダム女子大学 (2004) 京都学園大学 (2001-2003) |
研究代表者 |
岡村 敬二 京都ノートルダム女子大学, 人間文化学部人間文化学科, 教授 (90310664)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
2004年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2003年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2002年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2001年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
|
キーワード | 出版法 / 満洲図書株式会社 / 外地定価廃止 / 満洲書籍配給株式会社 / 日満文化協会 / 満洲図書館協会 / 満洲出版協会 / 輸入出版物取締 / 普通出版物取締規則 / 満洲図書 / 新京資料室聯合会 / 満洲書籍配給 / 書籍雑誌配給機構整備要綱 / 奉天省図書館聯合研究会 / 満州図書館協会 / 満鉄図書館 / 満州資料室聯合会 / 満日文化協会 / 満州書籍配給 / 満洲国 / 資料集積 / 出版法制 / 遺された蔵書 |
研究概要 |
本助成を得て申請者は、これまでほとんど空白の状態にあった日本支配下の「満洲」「満洲国」の出版実態について、出版法制や出版政策、該当時期の出版事情、さらにそれら出版物の集積機関である図書館や研究機関の資料収集実態などの研究をいっそう推し進めることができた。「満洲」研究については近年、遅ればせながら各領域で少しずつ進められつつあり、この戦前期「満洲」・中国における出版研究はその基礎的・書誌学的な素材を提供できるという結果になった。たとえば中国所在の満洲時期の出版物については、現在中国で国家プロジェクトとして進められている「満鉄関係資料」の総合目録刊行事業と相呼応するかたちとなり、時宜を得た研究となった。つまり本研究では過去の実態調査面から、中国では現在の資料所蔵状況からの研究ということで、それぞれの研究・事業が1945年の終戦時期で結合することになったわけである。こうした書誌学的作業は、今後の各領域における満洲および満洲国の研究に対して基層となるデータを提供でき、関連の研究について大きく資すことができるものと考えている。 これまでの研究実績は以下の通りである。 1 単行本の出版 『「満洲国」資料集積機関概観』(不二出版)の刊行。収載の記事としては、「満洲国」の資料集積機関である各種図書館および官庁・国策会社資料室の活動実態をその集合体である「奉天省図書館聯合研究会」および「新京資料室聯合会」について詳細に論じた論文、また各資料集積機関の蔵書目録を網羅的に一覧化した目録などである。 2、出版関連の研究 (1)「「満洲国」出版法令および主要出版団体」(『ナオ・デ・ラ・チーナ8号』)。満洲および満洲国の出版を統制していた各種出版法令を網羅的に調査し、その主要な法令について抄出した。 (2)「満洲・満洲国出版史年表(稿)」科研成果報告として提出。満洲および満洲国時期の出版法制および出版各団体、つまり満洲図書・満洲書籍配給・満洲出版協会など関係団体や統制機関などについて年表化し歴史的経緯を概観した。 3、「日満文化協会」関連の研究 満洲国の出版をはじめとする文化活動の中軸を担っていた日満(満日)文化協会の活動について、その創設から解散までめ期間の活動を明らめ、その刊行出版物の一覧を作成して解題をつけた。
|